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栽培管理|カラーの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

カラーの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

カラー写真

 南アフリカ原産のサトイモ科の植物です。カラーには畑地性タイプと湿地性タイプがありますが、ここでは、比較的栽培が容易な畑地性タイプを紹介します。  筒状の花をつけるカラーのうち、畑地性カラーは特に品種改良が進み、黄、オレンジ色、赤、ピンク色、紫など、花色がとても豊富です。鉢花のほか、切り花としても楽しむことができる魅力的な植物です。

管理

水やり

 鉢植え、花壇植えともに、土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。イチョウの葉が色づく頃、カラーの葉も黄色くなってくるので、水やりを控え気味にします。

肥料

 春、元肥として適量の粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を混ぜ込んだ土に、球根を植えます。その後は、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を月に2回程度施し、球根を肥大させましょう。夏は、球根が腐ることがあるので、肥料は不要です。

置き場所

 カラーは日なたを好む植物です。花壇植えでは、日当たりと水はけがよい場所を選んで、球根を植えつけましょう。高温多湿に弱いので、鉢植えにしたものは、夏は明るい日陰に移動するのが賢明です。寒さには弱い植物なので、暖地を除いては、球根を掘り上げるか、室内に取り込んで冬越しさせます。

花後の管理

 花が終わっても、茎葉を切らないようにします。カラーは花後に茎葉を伸ばし、栄養を作って球根を太らせ、来年の花の準備をしています。適量の粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を花後に株元の土にばらまいて、栄養補給します。また、葉を切ってしまうと球根が太らず、来年の花が咲かなかったり、小さくなったりします。茎葉は、枯れるまでそのままにしましょう。

球根の掘り上げ

 暖地を除く地域の庭植えでは、水やりを控えめにし始めた後、葉が完全に枯れてから、球根を掘り上げて保存します。鉢植えのものは、植えっぱなしのまま室内に取り込んで管理するか、庭植えと同様に球根を掘り上げて保存します。

 掘り上げた球根は土を落とし、軽く湿らせた水ゴケに包んで、5℃以上ある場所で保存します。ときどき球根の様子を見て、乾燥しすぎていないか、カビの発生がないか、注意して春まで保存しましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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