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準備と植え付け|トウガラシ(観賞用)の育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

トウガラシ(観賞用)を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

トウガラシ(観賞用)写真

 トウガラシはナス科の植物で、一般に辛味の強い真っ赤な実を食用とします。日本では‘タカノツメ'が最も有名なトウガラシです。赤く色づいた実を乾燥させて、料理に使います。食用以外にも、実の色を楽しむ「観賞用トウガラシ」という仲間も栽培されており、赤や紫、黄、白などの実の色があります。実の形は、丸いものや細長く尖がったものなどがあり、葉に斑が入る品種もあります。

準備

タネまき

 トウガラシは発芽するのに20℃以上を必要とするため、5月上旬にヤエザクラが散るころから初夏にかけてタネまきします。気温が低い時期にまくと発芽が遅れたり、発芽数が少なくなるので、適期は守りましょう。また、古いタネを使うと発芽率が悪い傾向があります。昨年採種した新しいタネを使いましょう。

 タネをポリポットに数粒まいて、双葉が出て、本葉が一枚開いたら、間引きして1ポットにつき1株に絞ります。苗が十分な大きさに育つまで、通常の草花に比べて時間がかかります。上から見て、葉でポットの土の表面が見えなくなるほど成長したら、プランターや花壇に植えつけます。

 なお、トウガラシのタネまきは、温度調整や生育が遅いことなどから、初心者には比較的難しい作業になります。初心者の方は、苗の購入をお勧めします。

 

植えつけ方

植えつけ

 購入した苗は、水はけのよい土を好みます。庭植えでは、根鉢がすっぽり入る大きさ、深さの植え穴を掘って、根鉢を崩さず植えつけます。

 鉢植えでは、水はけと水もちのバランスがよい培養土を用いて植えつけましょう。

 なお、花壇にトウガラシを植える場合は、連作障害に気をつけましょう。同じ場所に前年何を植えたのか? 同じナス科の植物を植えていないか? 同じナス科植物を植えた場合は連作障害が起き、生育が悪くなる可能性があります。ナス科植物を栽培した場所を避けて、植えつけましょう。

 
監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

トウガラシ(観賞用)の育て方のページです。
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