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栽培管理|キャットテールの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
キャットテールの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
キャットテール(アカリファ・レプタンス)は、西インド諸島に自生するトウダイグサ科の非耐寒性植物です。アカリファ属の仲間に、ベニヒモノキ(アカリファ・ヒスビダ)という赤い花序を長く伸ばす低木があります。キャットテールは、それよりもやや太く、そして短い花序をつけます。その形がネコの尾のように見えることから、この名がついたといわれています。 花は、春から晩秋まで長期間楽しむことができます。花壇
管理
水やり
春から秋は、土の表面が乾いたらたっぷり水をやります。成長が鈍くなる冬は、やや水を控え気味に与えます。
肥料
植えつけ時に緩効性化成肥料を適量施します。粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当り150g、鉢植えでは用土1ℓ当たり5gを土に混ぜたものに植えつけます。
なお、開花期間が長いので、忘れずに追肥します。追肥は、2~3カ月に1回、同じ肥料を同量、株の周りの土の上にばらまいて施します。
液体肥料を施す場合は、2週間に1回施します。庭植えの場合は、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の500倍、鉢植えには1000倍に薄めたものを施しましょう。
置き場所
日当たりがよい場所を好むので、日当たりが悪いと花数が減ったり、葉や花の色が悪くなるので注意しましょう。
また、寒さに弱いので、冬は室内の窓辺に移動させます。ただし、冬の夜の窓辺の気温は急激に下がり、植物を傷める危険がありますので、夜は窓辺から室内の中ほどに移動させましょう。
冬越し
冬の気温が5℃以下になる地域では、花壇植えのキャットテールは晩秋に掘り上げて、鉢に植え直し、室内の日なたで管理します。キャットテールは、5℃程度の気温が連日続くと葉色が悪くなり、やがて枯死することがあります。
花がら摘み
花がら摘みは定期的に行ないましょう。花序の色が茶色っぽくなり始めたら、花がら摘みのサインです。
切り戻し
生育が進むにつれて、草姿が乱れることがあります。こんな時は、定期的に切り戻して、草姿を整えましょう。
切り戻しは、5月~6月上旬ぐらいが適期です。思い切って草丈の半分ぐらいまで、切り詰めても大丈夫です。
ふやし方
切り戻しなどで切った茎をさし木して、ふやすことができます。茎を2節ごとに切り、30分間水に浸けてから、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶし、市販のさし木専用用土にさします。4週間ほどで発根します。
収穫
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
キャットテールの育て方のページです。
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