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栽培管理|キリンソウの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

キリンソウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

キリンソウ写真

 キリンソウは、日本や朝鮮半島、中国などの海岸や高山帯に自生するベンケイソウ科の植物です。春から初夏に、黄色い星のような花を茎の先端部に多数咲かせます。葉は多肉質で厚みがあり、光沢があります。暑さや寒さに強く、冬は落葉して地上部は枯れてしまいます。地下部は残り、早春になれば小さな多肉質の力強い芽が出て、春の息吹を感じられるます。

管理

水やり

 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水やりします。冬の水やりは、やや控え気味にします。花壇植えの場合は、植えつけ時以外は、水やりの必要はありません。

肥料

 早春から春にかけて、液体肥料や緩効性化成肥料を施します。ただし、施す量は、一般植物の半分程度を目安にします。肥料が多すぎると、根腐れなどの原因にもなるので、注意しましょう。緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、庭植えなら1m² 当たり75g、鉢植えなら用土1ℓ当たり3g、株元にばらまいて施します。液体肥料の場合は、「花工場原液」を花壇では500倍、鉢では1000倍に薄めたものを、2週に1回施します。

置き場所

 日当たりを好む植物です。日当たりが悪い場所で育てると、徒長したり、花数が減ったり、葉色が悪くなるので注意しましょう。寒さにはとても強いので、冬も外でしっかり寒さに当てて育てます。特に防寒の必要はありません。

ふやし方

 さし木、株分け、タネまきでふやすことができます。

 さし木の適期は初夏です。茎を2節ごとに切り取り、切り口を水に30分程度浸けてから、さし穂をさします。よりよい発根を期待するには、切り口を水に漬けた後に植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてからさします。箱や平鉢などに敷き詰めた市販のさし木用土に、割りばしなどで穴をあけてから、さし穂をさすと、さし穂の切り口が傷みません。発根までは、しっかりと水やりしましょう。さし木から2週間ほどで根が伸び始め、4週間たったら、ポリポットに植え替えます。

 株分けは、植え替えと同時に行ないます。植え替えの時期は、早春の芽が動き出す前が適期です。あまり細かく株分けしない方が、その後の生育の具合がよいようです。

 さし木で簡単にふやすことができるためか、タネまきは、ほとんど行なわれませんが、タネは、初夏から夏にかけて採種できます。タネはとても細かいので飛ばされたりしないように気をつけて採種しましょう。タネまき適期は、晩夏から初秋です。寒さが来る前に、根をしっかり張らせるように育てます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

キリンソウの育て方のページです。
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