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準備と植え付け|イチゴ【地植え】の育て方
監修 恵泉女学園大学教授 藤田智
イチゴ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。
イチゴはバラ科の多年草です。生育適温は17~20℃と冷涼な気候を好むので、夏の暑さを苦手とします。さらに、浅根性のため乾燥に弱いのですが、寒さには強く、雪の下でも越冬します。 世界の主なイチゴ生産地帯は、温帯~亜寒帯の間にあり、熱帯では標高1000m以上の高地でなければ栽培は見られません。だから東南アジアのような熱帯地域では、イチゴ自体が珍しい果実で、高価な値段で販売されています。
準備
作型や品種の特徴
作りやすい品種は、‘宝交早生'、‘ダナー'、‘北の輝'などです。これらの品種は、畑でもプランターでもよく実がつきます。また、人気品種としては、甘味が強くジューシーな‘とよのか'、酸味が少なく甘い‘さちのか'、甘酸が調和している‘女峰'、実が長めで甘味の強い‘章姫'、甘味と酸味のバランスが良い‘アスカルビー'などがあります。
育て方のコツ
イチゴの葉のつけ根には、ギザギザの部分があります。これをクラウンといいます。このクラウンがほんの少し隠れる程度に浅植えにするのがコツです。
植えつけ方
植えつけ
イチゴは水はけがよく、適度の保湿性と通気性をもった肥沃な土で、日当たりのよい場所を好みます。苗は10月中旬から11月上旬、種苗店や園芸店で購入して用意しましょう。
植えつけの2週間前に、1m²当たり100~150gの苦土石灰を散布してよく耕します。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり150~200gを散布し、さらによく耕します。幅60cm、高さ10cmの平畝をつくり、株間30cm、条間30cmの2条植えにします。葉のつけ根のクラウンが、少し隠れる程度に浅植えにし、たっぷりと水やりをします。
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
イチゴ【地植え】の育て方のページです。
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