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栽培管理|クリサンセマム・パルドーサムの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
クリサンセマム・パルドーサムの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
クリサンセマム・パルドーサムは、‘ノースポール'や‘スノーランド'といった種苗会社がつけた品種名で呼ばれるのが一般的です。原産地は、南ヨーロッパや北アフリカなどで、地中海沿岸に広く分布しています。年末から初夏まで、マーガレットに似た輝くような白い花を多数咲かせ、満開の時期には株を覆うように見えます。ビオラやパンジー、ハボタンと並び、冬のガーデニング素材として、なくてはならない存在です。
管理
水やり
過湿にやや弱い性質なので、やや乾かし気味に管理します。寒い時期も同様に、やや乾燥気味に管理しましょう。
肥料
植えつけ時に粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を土に均等に混ぜて施します。花が休みなく開花するので、肥料は定期的に施し、肥料切れを起こさないように注意します。あるいは、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を、2週間に1回、水代わりに施します。
置き場所
クリサンセマム・パルドーサムは、日当たりを好む植物です。日陰で育てると伸び上がり、ヒョロヒョロとした姿になることがあり、花も小さくなります。寒さには強い植物ですが、寒風や強い霜に当たると、葉先が枯れることがあります。風当たりの弱いところに置いたり、不織布などをかけて、強い寒さから守りましょう。
ふやし方
クリサンセマム・パルドーサムのタネまきは、ヒガンバナが咲くころに行います。タネまき後は覆土せず、乾かさないように管理しましょう。発芽するタネの数は、その年にもよりますが、だいたい半分ぐらいなので、タネは少し多めにまくとよいでしょう。本葉が5~6枚出たら鉢上げします。厳寒期に植えつける場合は、植えつけの2週間後ぐらいまでは、不織布などで軽い防寒をします。
また、クリサンセマム・パルドーサムを植えた花壇周辺にはタネが自然に散らばり、翌年もいつの間にか苗や花が見られるほど、とても丈夫な植物です。
収穫
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
クリサンセマム・パルドーサムの育て方のページです。
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