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栽培管理|マツの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

マツの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

マツ写真

 現在ではさまざまなコニファー(針葉樹)が栽培されますが、もっとも広く栽培されるのは、何といってもマツでしょう。しかし、姿よく育てるための管理方法が知られていない植物の筆頭ではないでしょうか。  マツはやせ地でもよく生育するため、伐採跡地や崩壊地などに最初に生えてきます。

管理

水やり

 原則として、水やりは必要ありません。植えつけた年には、用土が乾燥したら、十分に水やりをします。

肥料

 肥料を施さなくても育ちますが、2~3月に寒肥として、緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株の周りの土の上にばらまいて施すと葉色が濃くなります。病虫害以外の原因で葉が黄化する場合も肥料不足が考えられるので、寒肥を施すと葉が緑色に戻ります。

「緑摘み」と「もみあげ」

 マツは剪定を行わず、緑摘みを行なって樹形を整えます。マツの新梢が長く伸び、葉がまだ展開しない4~5月に新梢(緑)を折り取ります。夏にもう1回新梢が伸びてきますが、この枝は長くならないため、節間の詰んだ樹形にすることができます。美しい樹形を保つためには緑摘みは欠かせない作業です。木が大きくて作業が難しいときには、5月中旬までであれば新梢が柔らかいので、棒などでたたいても緑摘みを行なうことができます。

 もみあげは、夏に伸びた多くの枝を減らす作業です。11月上旬、夏に伸びた枝を2本程度残して、ほかは切り除きます。また、この時に夏に伸びた枝の下についている前年の古葉も摘み取りましょう。

ふやし方

 マツは2~3月に、クロマツの2年生苗の台木に接いでふやされますが、一般家庭ではタネをまいてふやします。

 タネは、まつかさ(球果)の鱗片(果鱗)が開きはじめる9~10月に採取します。まつかさが開いて、それぞれの鱗片の下にある薄く平らなものがタネです。赤玉土小粒やタネまき用土を入れた平鉢に重ならない程度の間隔でまき、タネが隠れる程度の厚さで覆土します。乾かさないように水やりをすれば、春には発芽します。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

マツの育て方のページです。
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