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栽培管理|まんさくの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

まんさくの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

まんさく写真

 冬の名残のある野山。木々の芽吹きも始まらないこの季節に、黄色の花を咲かせるマンサクは、いち早く春の訪れを告げる花木です。  サクラが田植えの時期を知らせる植物であったように、花がよく咲けば豊作、花が少なければ不作など、マンサクもイネの作柄を占う植物として、古くから人との深いつながりをもっていました。そこから「満作」の名がついたとも、また開花期が早いことから「まず咲く」または「真っ先」が変化

管理

水やり

 活着すれば、夏の高温で乾燥が続く場合を除いて必要ありません。夏の水やりは、朝か夕方にたっぷりと与えます。

肥料

枝が伸びて盛んに成長する5月、また12月に寒肥として緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株の周りの土の上にばらまいて施します。

剪定

 枝数がそう多くなく、枝振りも観賞の対象になるため、極度な剪定は控えます。樹形を整える場合は、花後の1~2月に樹形を見ながら、伸びすぎた枝を剪定します。この時に、枯れ枝や重なった枝、地面に対して垂直に伸びる強い枝も切り除きます。作業が遅れると花が咲きにくくなります。また、園芸品種は接ぎ木でふやされている株が多いため、台木からひこばえが出ることがあります。見つけしだい、つけ根から切り除きます。

ふやし方

 

一般に接ぎ木苗が販売されていますが、台木を準備するのが難しいため、一般家庭では取り木でふやすのが簡単で確実な方法です。

 3月に直径1cm程の新しい枝を選んで、表皮をはぎ取り、湿らせた水ゴケを巻き、乾燥しないようにビニールシートで包みます。9月に根が出た部分から枝を切り取り、鉢上げします。当分の間は直射日光が当たらない半日陰で管理します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫

 

 
監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

まんさくの育て方のページです。
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