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栽培管理|マンリョウの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

マンリョウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

マンリョウ写真

 花の少ない冬に美しい果実をつけ、常緑の葉が青々としたマンリョウは、正月の鉢植え花木として人気の高い植物です。江戸時代に流行し、明治時代にも多くの品種が作られ、さらに昭和初期にも流行をみました。現在では果実が大きい‘宝船’を代表として、白実、葉が縮れたり斑が入る品種が販売されています。 「千両、万両」と並び称され、またカラタチバナは百両、ヤブコウジは十両と呼ばれます。

管理

水やり

 庭植えでは、特に水やりの必要はありませんが、極端に乾く夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。鉢植えでは、春と秋は鉢土が乾いたら水を与え、夏は水を切らさないようにし、冬は控えめに与えます。

肥料

 鉢植え、庭植えどちらも場合も、肥料はほとんど必要ありません。苗を購入して株を大きくしたい場合は、2月中旬〜3月に粒状肥料「マイガーデン植物全般用」や「マイガーデン花・野菜用」を、庭植えでは1㎡当たり75g、鉢植えでは用土1ℓ当たり2.5g と、規定量より少なめに施します。

仕立て直し

 枝数が少ないため剪定の必要はありませんが、長期間育てると下葉が落ちて腰高になり、格好が悪くなります。そのため、葉が落ちた部分で取り木を行ないます。5〜6月、2〜3cmほどの幅で枝の樹皮を剥ぎ、充分に湿らせた水ゴケを巻き、ビニールシートで包みます。9月には発根するので、茎を切り離し、鉢に植えつけます。

 

ふやし方

 さし木、実生、取り木でふやすことができます。
 さし木は6月に行ないます。3cmほどの長さで枝を切り、1時間ほど水揚げします。切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしてから、さし木用土にさし、風の当たらない日陰で水を切らさないように管理します。約3ヶ月で発根します。
 実生は、秋から冬に熟した果実を採取し、果肉を水洗いして完全に取り除き、タネだけにします。タネは乾かしてしまうと発芽能力がなくなるので、赤玉土小粒などにすぐまきます。タネをまいた鉢は戸外に置き、乾かさないように管理すれば春に発芽します。
 取り木は、前項目「仕立て直し」の「取り木」のイラストを参考に作業してください。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

マンリョウの育て方のページです。
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