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準備と植え付け|温州ミカン【鉢植え】の育て方
千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教 三輪 正幸
温州ミカン【鉢植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。
一般的にミカンといった場合は、温州ミカンのことを指します。寒さにやや弱いので温暖地での栽培に適していますが、鉢植えにして冬だけ暖かい場所に移動すれば、寒冷地でも十分栽培できます。
使用するもの
- 品種名が明記されたつぎ木苗
- 苗木の根鉢より一回りほど大きな鉢。6~10号鉢程度(直径18~30cm)。
- 市販の「果樹・花木用の土」→基本用土を配合する場合:「野菜用の土」と鹿沼土小粒を7:3で混合した用土
- 鉢底石
- 鉢底ネット
- 土入れ、または移植ゴテ
- 支柱(60cm程度)
- ひも(麻ひも、紙ひもなど)
- 肥料(用土に肥料が含まれていない場合。粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデンベジフル」など)
- ジョウロ
準備
植えつけ方
[植えつけ]植えつけ適期:関東地方以西 2〜3月
耐寒性がやや低いので、寒さが緩んだ早春に植えつけます。2~3月が適期ですが、寒冷地では4月になっても問題はありません。つぎ木部(株元のこぶ状にふくらんだ部位)より上まで土で埋めてしまうと、穂木から発根し、樹勢が強くなりすぎて実つきが悪くなり果実品質が低下する恐れがあるので、深植えしないのがポイントです。
[仕立て]棒苗を植えつけて開心自然形仕立てにする場合
植えつけ時:樹高が高くなりやすいので、開心自然形仕立てがおすすめです。苗木を植えつけ、つぎ木部から25cm程度の位置で枝を切り詰め、低い位置からの枝の発生を促します。
植えつけ2~3年目の冬:発生した枝のうち、充実した2~3本を主枝として選び、鉢の縁にひもを巻き、そのひもに別のひもをかけて枝を斜めに方向に引っ張り、左右に広げてバランスよく仕立てます。
植えつけ4年目以降の冬:剪定を参照してください。
1981年岐阜県生まれ。千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教。 専門は果樹園芸学。 教育研究に加え、「NHK趣味の園芸」の講師をつとめ、家庭でも果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。 著書「剪定もよくわかる おいしい果樹の育て方」、ほか監修書など多数。
温州ミカン【鉢植え】の育て方のページです。
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