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栽培管理|モミジの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

モミジの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

モミジ写真

 モミジとカエデは、どちらもカエデ属の植物を指すことばです。モミジは秋に色づく葉(紅葉)から、またカエデは蛙手と葉形からつけられた名前です。もともと、「もみぢ」とは、植物が赤や黄色に色づく様子を表わすことばでしたが、特に紅葉が美しいカエデの仲間を指すようになりました。  カエデの仲間でも、名前にモミジやカエデがつかないものがあります。

管理

水やり

 根づいてしまえば、夏の高温期で極端に乾燥する時期以外には、庭植えでは特に水やりの必要はありません。

 鉢植えでは、夏は朝と夕方、春と秋は1~2日に1回程度、冬は乾燥したら水やりします。

肥料

 庭植えの場合は、寒肥として2月、4~5月の成長期、また9~10月の充実期に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株のまわりにばらまきます。株を大きくしたくない場合は、施さなくてもかまいません。

 鉢植えで特に大株に育てたい時には、庭植えに準じ、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5g、鉢土の表面にばらまいて施します。ただし、普通は4~5月に1回施せばよいでしょう。

剪定

カエデは自然樹形が美しいため、庭植えの場合は本来剪定の必要はありません。しかし、場所の関係などで大きくしたくない時や、鉢植えでは、剪定を行ないます。適期は落葉後、なるべく早い時期です。枝を切ったときの樹形を考えて、まず上に伸びて重なるなど、樹形を乱すような大きな枝(1)をつけ根から切り除き、次に重なった枝(2)を整理します。さらに、残った枝(3)を好みの長さで剪定します。この場合、節のすぐ上で切るようにします。翌年、節につく2つの芽から新しい枝が伸びてきます。太い枝を切った部分には、殺菌剤「トップジンMペースト」を切り口に塗っておきます。

ふやし方

園芸品種は、普通接ぎ木でふやしますが、台木の準備や特別な技術が必要なので、ここでは省略します。ネグンドカエデやトウカエデは、さし木でふやすことができます。開花後に伸びはじめた新梢は、6~7月には充実して硬くなります。この枝を、長さ10cmほどで切り取ります。先端の葉2~3枚を残して、1時間ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶしてから、鹿沼土やさし木専用用土に、葉が触れる程度の間隔でさします。風の当たらない日陰で乾かさないように管理すれば、秋には発根します。

 ヤマモミジやメグスリノキなどの野生種は、タネでふやすことができます。タネは採種後、乾燥させないうちに、赤玉土を入れた平鉢にまきます。春に発芽するので、本葉が3~4枚になったら、2.5~3号(直径7.5~9cm)鉢に1本ずつ植え替えします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

モミジの育て方のページです。
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