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準備と植え付け|ヤマブキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ヤマブキを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

ヤマブキ写真

 バラ科ヤマブキ属は1種からなる単型属で、北海道から九州、中国大陸の低山や丘陵地に生える落葉低木です。美しい山吹色の花を咲かせるために、万葉集にも詠われるなど、古くから観賞されてきました。  太田道灌が農家で蓑(みの)を借りようとすると、農家の娘が蓑の代わりにヤマブキの枝を差し出しました。このとき道灌が「後拾遺和歌集」(1086年)の「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(八

準備

 

 

植えつけ方

植えつけ

 少なくとも午前中は日が当たる場所で、夏に極端に乾燥せず、また水はけがよく、腐植質に富んだ場所で育てます。朝日が当たる落葉樹の下などが適しています。ひと枝の寿命は3~4年といわれ、新しい枝が次々と伸びて株が広がるので、植え場所は広めにとりましょう。

 植えつけは、成長が止まった10~11月、または厳冬期を除いた2月下旬~3月に行ないます。根が粗いので、根鉢は丁寧に扱いましょう。茶色くなった古い枝は切り戻しておきます。根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥などを混合したもので植えつけます。根鉢の周りに十分水を注ぎ、棒などで突いて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は、支柱を立ててくくりつけるように、数カ所をひもなどでしばります。

 
監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ヤマブキの育て方のページです。
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