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栽培管理|ヤマブキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

ヤマブキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ヤマブキ写真

 バラ科ヤマブキ属は1種からなる単型属で、北海道から九州、中国大陸の低山や丘陵地に生える落葉低木です。美しい山吹色の花を咲かせるために、万葉集にも詠われるなど、古くから観賞されてきました。  太田道灌が農家で蓑(みの)を借りようとすると、農家の娘が蓑の代わりにヤマブキの枝を差し出しました。このとき道灌が「後拾遺和歌集」(1086年)の「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」(八

管理

水やり

 特に必要ありませんが、乾燥には弱いので、夏の高温期には朝か夕方に水やりをします。

肥料

 2~3月に寒肥、開花後の6月にお礼肥として粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g、株元にばらまきます。

剪定

 ヤマブキの枝の寿命は短く、地際から次々と新しい枝を伸ばして株を大きくしていきます。花は、その年に伸びた枝にしかつかず、古い枝からは新しい枝が出にくくなるので、落葉期には枯れ枝や古枝を基部から切り除きます。枝の途中で刈ると、枯れ込むことがあります。

ふやし方

 株を掘り上げて、一株につき枝を5本程度つけて、ハサミなどで根を切り分けるのが、最も簡単な方法です。植え替えと同時に株分けするとよいでしょう。

 さし木は6~7月に、枝先を長さ5cmほどで切り、1時間ほど水揚げをしてから切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、さし木用土や赤玉土等にさし木をします。たっぷりと水やりして、日陰に置いて管理します。秋には発根するので、鉢上げをして管理し、翌春に定植します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫

 

 
監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

ヤマブキの育て方のページです。
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