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栽培管理|ぶどう【鉢植え】の育て方

千葉大学 環境健康フィールド科学センター 助教 三輪正幸

ぶどう【鉢植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ぶどう【鉢植え】写真

美しい果房を収穫するには摘粒などの作業が必要で手間がかかりますが、果房の形にこだわらなければ初心者でも収穫を楽しむことができます。ポイントは病気に強い品種を選ぶことと置き場を軒下にすることです。

使用するもの

置き場所

春から秋は日当たりや風通しがよく、雨が直接当たらない場所に置くと病害虫が発生しにくいです。
冬は-15~7℃(欧州種)や-20~7℃(それ以外)の場所に置きましょう。

水やり

鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。

肥料

2月に元肥、6月に追肥、9月にお礼肥を施します。肥料は鉢土の全域に均一になるように施します。

誘引・つる取り

枝が伸び次第、オベリスクやフェンスなどの支柱にひもなどを用いて誘引します。効率よく日光が当たるように枝はなるべく等間隔に配置します。

ジベレリン処理

タネをなくすためには「STジベラ錠5」を用います。使用方法としては、ジベレリンを水に溶かし、開花前~開花期に1回(タネをなくす目的)、そして満開3~15日後程度にさらに1回(果粒を肥大させる目的)の合計2回、花蕾(花)や果粒につけて処理します。処理時期や濃度は品種によって異なるので、説明書を参照してください。

摘粒

つきすぎた果粒を間引く作業を摘粒といいます。密着した果粒が割れるのを防ぎ、養分ロスを防いで果粒を大きく甘くするのが目的です。1果房あたりの目安としては‘ピオーネ’のような大粒品種は30粒程度、‘キャンベル・アーリー’のような中粒品種は70粒程度です。‘デラウェア’のような小粒品種は基本的に不要です。先端が細い摘粒バサミを用いると便利です。

袋かけ

摘粒が終わった果房に市販の果実袋をかけると、病害虫や害鳥、裂果から守ることができます。袋内に雨水や害虫が入らないように付属の針金でしっかりと固定します。

収穫

果実袋を一時的に外すか、下の部分を少し破って果粒の色を確認し、全体が色づいた果房から順次収穫します。果梗は硬いので剪定バサミや摘粒バサミで切って収穫します。果粒の部分に触れると外れる恐れがあるので、果房は、果梗の部分を持つようにします。

剪定

[手順]

①ひもを切り取る:誘引に使用したひもはすべて切り取って③で新しいひもに取り替えます。同じ場所で何年も固定して枝に食い込むのを防ぐのが目的です。

②長い枝は2~3本に間引く:年を経るごとに枝が先端ばかりに集中して株元付近に枝が少なくなる性質があります。そのため、毎年の剪定では、発生した枝のうち、20cm以上の長い枝については株元に近い2~3本を残してそれ以外はすべて切り落とし、株元からの枝の発生を促します。残した2~3本の枝は5~9節(芽)残して切り詰めます。太くて長い枝は長く(9芽程度)、細くて短い枝は短く(5芽)残します。20cmに満たない枝は切り取らずに残します。

③ひもで固定する:新しいひもを使って枝をオベリスクに誘引します。針金などは枝に食い込むので用いません。

 

①~③の手順に従って剪定する。
オベリスクの代わりにフェンスを用いてもよい。
ただし、薬剤の種類によってはフェンスの塗装や材質を傷めるので、
設置の際はよく考慮すること。

 

監修:千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教 三輪 正幸

1981年岐阜県生まれ。千葉大学環境健康フィールド科学センター 助教。 専門は果樹園芸学。 教育研究に加え、「NHK趣味の園芸」の講師をつとめ、家庭でも果樹を気軽に楽しむ方法を提案している。 著書「剪定もよくわかる おいしい果樹の育て方」、ほか監修書など多数。

ぶどう【鉢植え】の育て方のページです。
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