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準備と植え付け|エンドウ【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

エンドウ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

エンドウ【地植え】写真

 エンドウの原産地は、エチオピアから中央アジア・中近東です。学名はPisum sativum。英名はPea、和名を漢字で書くと豌豆(エンドウ)です。マメ科の越冬野菜で、日本へは、明治初年から導入されました。特に明治中期に‘碓井'という品種が導入されてから、急激に日本国内に広がりました。  エンドウは、マメ類の仲間では寒さに強く、生育適温は15~20℃と低温を好みます。白や赤の花も美しく、つる

準備

作型や品種の特徴

 エンドウの品種には、実がふくらむ前の、若いサヤを利用するサヤエンドウ(赤花つるありの‘豊成'‘絹小町'など)、サヤと実を利用するスナップエンドウ(つるあり白花の‘スナック'など)、実とり用もグリーンピース(白花つるありのグリーンピースなど)があります。また、草丈の低いつるなしの品種もあります。コンテナ栽培では、つるなし種を選ぶとよいでしょう。

 なお、サヤエンドウ、スナップエンドウ、グリーンピースでは、栄養の含有量が異なりますが、タンパク質、カロテン、ビタミンCを豊富に含む緑黄色野菜です。加熱し過ぎるとビタミンCが壊れるので、さっと茹でて食べるか、カロテンを効率よく吸収するために油と一緒に調理するとよいでしょう。

 

育て方のコツ

 エンドウは連作に弱いうえ、酸性土壌では生育不良になります。植え場所には、マメ類を4~5年つくっていない場所を選び、石灰質肥料で土壌酸度を調整する必要があります。

 また、タネまきが早く、大きな株の状態で冬越しさせると、寒さで傷みやすくなります。適する株の大きさで冬を越させるよう、タネまき時期に注意しましょう。

タネまき

  エンドウは冬越しさせる作物なので、タネまきの時期が大切です。早まきして株が大きくなり過ぎると、寒さで傷みやすくなります。タネまきは10月中旬~11月上旬が適期。連作に気をつけ場所を選び、苦土石灰を1m²当たり150g散布し、よく耕します。次いで1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120gを施して土に混ぜ込みます。株間30cmになるようまき穴をあけて、1カ所4~5粒のタネをまきます。

 発芽する頃に鳥害を受けやすいので、べたがけなどで覆って防ぎましょう。 または、ポリポットにタネをまいて苗を育ててから植えつけする方法もあります。その場合は、9cmポットにタネを4粒まき、根鉢が回った本葉2~3枚の頃に株間30cmで植えつけます。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

エンドウ【地植え】の育て方のページです。
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