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栽培管理|ノゲイトウの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
ノゲイトウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
ノゲイトウは、インドや熱帯アジアに自生するヒユ科セロシア属の一年草です。ノゲイトウの多くは、セロシアという流通名で鉢花や切り花として店頭に並んでいます。草丈が1m程度になり、アレンジメント用の切り花としてよく流通しています。 花穂は、槍のように尖っています。盛んに品種改良され、近年は色々な品種が出回るようになりました。その一方で、花穂がピンク色のノゲイトウが野生化しているケースも多く見ら
管理
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水をやります。乾かし気味にすると生育が緩慢になるので、特に夏は乾かし過ぎないように注意しましょう。
肥料
植えつけ時の元肥として、緩効性化成肥料を適量施します。リン酸分に富んだ肥料がよいでしょう。庭植えでは、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり100g、鉢植えでは用土1ℓ当たり3gを土に混ぜて株を植えつけます。
追肥は、生育状態をみながら、施し過ぎないように注意します。ケイトウの仲間は、肥料が多過ぎると巨大化することがあり、花が目立たなくなってしまうので注意します。
置き場所
日当たりのよい場所に植えつけます。日当たりが悪い場所では、生育が悪くなって徒長します。また、花色が悪くなったり、花数が少なくなることもあるので、注意しましょう。
ふやし方
タネまきでふやすことができます。タネまきは、ヤエザクラが散るころが適期です。発芽適温が高いので、ソメイヨシノが咲くころではまだ寒く、難しくなるので注意しましょう。育苗箱などに市販のタネまき用土を入れて、そこにタネをまきます。土を乾かさないように水やりして管理しましょう。本葉が見えてきたら、1株ずつ3号(直径9cm)ポットに植え替えて育てます。ポットの真上から見て、土が葉で隠れて見えにくくなったら、花壇やプランターへ植え替えます。
タネの採取
秋になったら、ノゲイトウのタネ取りができます。花穂の色が徐々に薄くなるころが、タネ取り時期の目安になります。
まず、花穂ごと切り取り、紙袋に花穂ごと入れて乾燥させます。このときビニール袋は、使いません。蒸れてカビが発生してしまいます。乾燥したら、袋を叩くと、袋の下に黒いタネがたくさん落ちます。このタネを集めて、冷蔵庫の野菜室など10℃程度の場所で保存します。
収穫
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
ノゲイトウの育て方のページです。
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