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栽培管理|ヘメロカリスの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ヘメロカリスの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ヘメロカリス写真

 ヘメロカリスは、花がたった1日しかもたないことから、「デイリリー」の別名でも呼ばれています。日本や中国原産のユウスゲやカンゾウなどが、ヨーロッパで品種改良されてできた園芸品種を、一般にヘメロカリスと呼んでいます。耐寒性や耐暑性に優れ、初心者でも比較的簡単に栽培できます。  花色は、黄や赤、クリーム色、ピンク、紫色など。花弁にフリルが入るものや豪華な八重咲きなどもあります。最近では、斑入り葉

管理

水やり

 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。特に開花期は水切れを起こしやすいので、注意しましょう。庭植えの場合は、激しい乾燥期を除いて雨水だけで十分です。

肥料

 庭植えの場合は、1m²当たり150gの粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、 「マイガーデン植物全般用」を土に混ぜてから苗を植えつけます。鉢植えの場合は、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を混ぜ込んで、植えつけましょう。

 また追肥は、開花前の4~5月に、同じく同量の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を株元にばらまきます。

置き場所

 日当たりのよい場所を好む植物で、日当たりが悪い場所では、花数がかなり少なくなり、花の大きさも小さくなります。庭植えの場合は、特に水はけと風通しのよい場所を選んで植えましょう。

ふやし方

 ヘメロカリスは株分けやタネまきでふやすことができます。株分けする際は、あまり細かく分けずに、3芽以上をまとめて分けるのがコツです。時期は、開花前の3月下旬~5月上旬と、開花後に株が落ち着いてくる9月下旬~10月下旬が適期です。どちらの時期でも株分けはできますが、花の開花時期を考慮すると、初秋に株分けするのがおすすめです。

 ヘメロカリスはタネまきでふやすこともできますが、開花まで3年以上かかることを知っておきましょう。タネは初秋に採種し、すぐにまきます。特に冬は乾燥しないように、注意して管理します。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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