ガーデニング・園芸のことなら住友化学園芸のeグリーンコミュニケーション
栽培管理|ペンステモンの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
ペンステモンの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
ペンステモンは、北アメリカに自生する植物で、250種あるといわれています。初夏~初秋にかけて、キンギョソウに似た形の可愛らしい花を咲かせます。花色は、白、ピンク、青、赤、紫など。草丈は60cmを超えるものから、10cm程度のものまでさまざまです。本来は多年生植物ですが、日本の高温多湿が苦手なため、1年草扱いにしている場合もあります。 ペンステモンは、草姿がジキタリスに似ていることから、そ
管理
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。冬は、やや乾燥気味に管理しましょう。
肥料
植えつけるとき、元肥として適量の粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を施します。その後は、芽が動き始める春と、花が終わるころの初秋に同様の肥料を施します。
置き場所
ペンステモンは、日当たりを好む植物です。ただし、日本の高温多湿の気候は嫌います。夏の強い日差しや西日を避けられる場所を選んで植えましょう。また、風が通る場所で育てることが大切です。鉢植えの場合は、雨の日は軒下などに入れて、雨に当たらないように管理します。寒さには、強い植物です。
ふやし方
ペンステモンはタネまきでふやせます。タネまきは、寒冷地を除いて秋に行いましょう。やや発芽率が悪い種類もあるので、品種によっては、少し多めにまいた方がよいでしょう。
また、ペンステモンは、株分けとさし木でもふやせます。さし木の適期は6月ごろ。2節ごとに茎葉を切り取り、水に30分浸けてから、さし木専用土にさします。この時、切り口に植物成長調整剤「ルートン」をまぶしてからさすと、発根が促されます。
株分けは、ヒガンバナが咲くころから、11月上旬頃までに行ないましょう。
花がら摘み
初夏から花が咲き始めます。花がらとタネざやは、必ず摘み取ります。花がらをそのままにしておくとタネがつきやすく、株が衰えてしまうので、こまめに花がらとタネざやを摘み取ることが大切です。
また、ひと通り花が終わったら、花穂を下葉のすぐ上付近で切り取り、花がらを穂ごと処分します。
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。