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栽培管理|ぼたんの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ぼたんの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ぼたん写真

 ボタンは、中国西北部原産のボタン科の小低木です。その開花時期によって、春ボタンと寒ボタンに分けられます。春ボタンは、4~5月に開花する一般的な品種です。寒ボタンは、春と秋に花をつける種類で、通常は春の蕾を摘み取って秋の11月から1月が開花時期になります。冬ボタンと呼ばれるものもありますが、これは春ボタンに温度調整などを施し、開花させたものです。品種改良が盛んに行われ、最近は美しい黄花も販売される

管理

水やり

 土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりします。ボタンは、水の与え過ぎによって根腐れしたり、接ぎ木部分が腐ることがありますので注意しましょう。

肥料

 植えつけ時に元肥を施すほかに追肥として、2月上旬から下旬にかけて、2週に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の500倍液を施します。また、花後にはお礼肥えとして、適量の粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を根元に施します。

置き場所

 ボタンは、日当たりのよい場所を好むので、日当たりが悪いと花数が減ることがあるので注意します。また、乾燥と水はけの悪い場所を嫌います。とくに冬に乾燥しやすい地域では、枯れ葉や敷きワラなどで株元にマルチングして、乾燥を防ぎましょう。水はけの悪い場所では、約30cmほど土を盛ってから植えつけるとよいでしょう。

 また、ボタンの花は、たくさんの花弁が幾重にも重なって咲きます。雨に当たると水分を含んで重くなるので、できる限り、開花時に雨に当たらない場所を選ぶと、株に負担をかけず、花も長もちします。

支柱立て

 ボタンの花は、大きくてとても見事。それだけに、そのまま咲かせると茎に負担がかかり、折れることがあります。支柱などを添えて、花が健やかに咲くように心がけましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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