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栽培管理|マンデビラの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

マンデビラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

マンデビラ写真

 メキシコやアルゼンチンなどの、中米から南米の範囲に自生するつる性の植物で、約100種類の仲間があるそうです。赤や白、ピンクなどのラッパ状の花を、初夏から初秋にかけて咲かせます。かつてディプラデニアという名前でも呼ばれていましたが、現在では、キョウチクトウ科マンデビラ属のマンデビラの名で呼ぶのが一般的です。  マンデビラは、以前からあった一重咲き品種に加えて、最近八重咲きの品種が多く出回る様

管理

水やり

 土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをします。マンデビラは根の張りがよく、とくに夏は水の吸い上げが早いので、こまめな水やりが必要です。水切れすると、蕾が咲かずに落ちてしまうことがあります。冬期は、やや乾燥気味に管理します。

肥料

 マンデビラは、つるを伸ばして大きく成長するので、定期的に追肥を施します。八重桜が終わる頃、芽を伸ばし始めるので、根元の土に適量の粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」をばらまいておきます。蕾が着き始めたら、2週間に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を施します。その後も同様に、2~3カ月ごとに粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を根元にばらまきます。マンデビラは、肥料切れすると葉色が薄くなり、蕾の数が減り始めますので、注意しましょう。

置き場所

 マンデビラは日当たりを好みます。春から秋までは、屋外の日なたで管理します。日当たりが悪い場所で育てると、花数が減ります。寒さには弱い為、気温が10℃以下に下がると急激に葉の色が悪くなります。冬期は室内の明るい場所に移動して管理します。

ふやし方

 初夏にさし木をしてふやすことができます。元気のよい枝を2節ごとにハサミで切り揃えてさし穂にします。葉を半分に切り、茎の切り口を30分ほど水に浸します。さし木専用用土にさしましょう。3~4週間ほどで根が伸び始めます。さし穂をさすとき、切り口に植物成長調整剤「ルートン」をまぶしておくと、発根が促されます。

 栽培用土は、水はけのよい市販の培養土、もしくは赤玉土(小粒):腐葉土=7:3に混ぜたものを使います。なお、マンデビラは種苗登録されたものが多くあります。営利目的の増殖は禁止されていますので注意しましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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