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栽培管理|みやこわすれの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

みやこわすれの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

みやこわすれ写真

 ミヤコワスレ(都忘れ)は、キク科の日本独自の宿根性の植物です。日本国内に自生するミヤマヨメナを改良して、ミヤコワスレは作られたそうです。日本原産の植物をベースに育成された植物ですから、日本の気候に適しています。春から初夏にかけて咲く花は、白や紫、ピンクなどがあります。濃い緑色の葉と花色のコントラストが美しいうえに耐寒性や耐陰性があり、シェードガーデンアイテムとして、江戸の昔から使われています。

管理

水やり

 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりします。庭植えの場合は雨水で十分で、極端に乾くとき以外は水やりは不要です。

肥料

 苗を庭に植えつけるとき、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、1m²当たり150g、植えつける場所の土に混ぜて植えつけます。鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、土によく混ぜて植えつけます。その後は、毎年春に芽吹く季節とヒガンバナが咲き終わるころに、同様の肥料を株元にパラパラとばらまいて施します。

置き場所

 ミヤコワスレの栽培で一番失敗しやすいのは、置き場所です。濃い緑色の葉を見ると、つい日がよく当たる場所に置きがちですが、実はミヤコワスレは強い日ざしが苦手です。庭植えも鉢植えも、明るい日陰で管理しましょう。

ふやし方

 ミヤコワスレは、株分けやさし木でふやすことができます。

 株分けの時期は、花後の6月、もしくはヒガンバナが咲く9月下旬~10月ごろで、掘り上げた株を3~5芽ほどつけて分けます。

 さし木は、花後の6月ごろが適期です。切り取った茎を2節ずつに切り分けて、水に30分浸けてから、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶし、さし木専用培養用土にさします。4週間から5週間ぐらいで発根し、植え替えます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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