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栽培管理|ミヤマホタルカズラの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ミヤマホタルカズラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ミヤマホタルカズラ写真

 ミヤマホタルカズラは、ヨーロッパの南西部はポルトガル、スペインなどに自生するムラサキ科の植物です。海岸部などに多く自生し、地面を這うように生育する常緑低木です。  通常は、春から初夏にかけて開花します。花色は青紫色や青紫色に白色が筋状に入る種類があります。細長い葉は比較的硬く、多数の葉をつけてマット状に育ちます。雪が少なく凍土となる地域では、冬越しが難しいですが、雪が積もる地域では保湿と保

管理

水やり

 表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。植えつけして根づいたら、やや乾かし気味に管理した方が株がしまり、その後の生育がよくなります。

 一般的な植物より、肥料を控え気味に施します。肥料の施しすぎは、根腐れの原因になるので注意しましょう。春と秋に、緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、庭植えなら1m²当たり75g、鉢植えなら用土1ℓ当たり3gを、株元にばらまいて施します。

置き場所

 日当たりのよい場所を好む植物です。花壇植えの場合は、まめに除草を行ないましょう。ほふく性なので草丈が低く、いつの間にか雑草に覆われてしまい生育が悪くなることがあります。花壇植えよりも、鉢植えの方が管理はしやすいです。

 また、ミヤマホタルカズラにとって、高温多湿の夏は、1年で最も厳しい時期です。強い日ざしを避けて、風通しのよい明るい日陰に鉢を移動させて管理しましょう。

ふやし方

 ミヤマホタルカズラはさし木でふやすことができます。さし木をする前日にたっぷりと水をやっておきましょう。当日、茎を切り取り、葉を2~3枚つけてさし穂に調整します。さし穂は30分程水揚げした後、植物成長調整剤「ルートン」を切り口に薄くまぶし、さし木専用培養土にさします。根が出るまでは、乾かさないように注意して水やりをしましょう。しっかりと管理ができた場合、発根までは2~3週間、植え替えまでは4~5週間を目安にします。植え替えするときは、水はけのよい培養土を使いましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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