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準備と植え付け|ムスカリの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ムスカリを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

ムスカリ写真

ヨーロッパ南部や東部、コーカサス地方などが原産の、秋植え球根です。花色は青紫色が多く、ほかに水色や白などがあり、最近はピンクの品種も販売されるようになりました。ムスカリは、チューリップやビオラ、パンジーなど、早春から春にかけての植物と合わせて植えると好相性です。

植えつけ方

植えつけ

ムスカリの球根は、10月~11月に植えつけ適期です。ただし、10月に植えると、葉が長く成長してしまい、花の見栄えが半減します。球根は、11月上旬~中旬までに植えるほうが、葉の長さを抑えることができます。また、ムスカリは、弱アルカリ性の土を好む植物です。事前に植え場所の土のpHを調べるには、土壌酸度測定液「アースチェック液」が便利です。土の酸度を弱アルカリ性に整えるためには、苦土石灰を適量施して、pH調整を行ないます。pHを1上げるために必要な苦土石灰の量は、鉢用土の場合、10Lの用土に約10g、花壇の場合、1m²当たり約200g(深さ20cmまでの土壌に混ぜる場合)を目安にします。

球根の植え方は、深さ4~5cmぐらいの植え穴を10cm間隔に掘って植えます。この程度に密植すると、花が咲いたときの見栄えがよくなります。

ちなみにオランダのキューケンホフ植物園の名物のひとつが、青紫色のムスカリを川のように細長い区画に密植した、通称「ムスカリ・リバー」です。スペースがあれば、真似てつくってみるのも素敵です。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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