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栽培管理|なし【地植え】の育て方

監修 宮崎大学農学部教授 國武 久登

なし【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

なし【地植え】写真

ナシは中国西部から南西部にかけてが原産です。原産地から東に伝わる過程で東洋系のナシが生まれ、原産地から西方に伝わったものからセイヨウナシが生じたとされています。日本で広く栽培されているニホンナシは中国や朝鮮半島から導入されたという説と、日本に古くからあるニホンヤマナシから改良されたとする二つの説があります。

管理

水やり

 基本的には、鉢土の表面が乾いたら水やりします。気温が高くなる6月以降は、株が旺盛に生育し始めるため、1日1回はたっぷりと水やりするようにします。収穫が近づいたら甘味を強めるため、水やりを控えます。

肥料

粒状肥料「マイガーデンベジフル」を寒肥(12~1月)と追肥(3月と9~10月の2回)として施します。1〜2年生苗には、元肥として「マイガーデンベジフル」を1株あたり300g程度施し、さらに追肥としてそれぞれの時期に150g程度を施しましょう。施肥量は、成木になるにつれて徐々に増やします。窒素過多により栄養成長が盛んになると果実の成熟が遅れるため、6月以降は追肥を控えます。

剪定

 落葉した12月以降に剪定します。前年に伸びた枝(2年枝)の先端と3年目の枝から出た短果枝の先端に花芽がつきます。花芽は、一つの芽から葉と花が出る混合花芽で、伸長した新梢のつけ根に実をつけます。ナシは短果枝によい花芽をつけるので、新梢の先端を切り返し、翌年、短果枝が発生するようにします。また、充実した枝には短果枝が多く発生し、これらにはすべて果実がなります。しかし、全ての短果枝に果実をならせると株に負担がかかり、人工授粉や摘果の作業が大変になるため、上向きの充実した花芽を残し、ほかは切り取ります。15cm間隔で短果枝を残し、同じ場所から出る短果枝は1本だけにします。

 剪定後の切り口、及び傷口のゆ合促進には、殺菌剤「トップジンMペースト」を剪定整枝時の枝の切り口に塗布します。

収穫

収穫

ニホンナシは樹上で完熟させてから収穫すると、格別の味が楽しめます。熟した果実は、持ち上げると簡単に枝から離れますが、未熟果は持ち上げても簡単に取れないので見分けることができます。

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

1963年、福岡県久留米市生まれ。佐賀大学農学部、千葉大学大学院自然科学研究科修了、学術博士(植物育種学)。佐賀県農業試験研究センター研究員、東海大学農学部助教授を経て、現在、宮崎大学農学部応用生物科学科教授(専門は、植物遺伝育種学、果樹園芸学)。宮崎大学大学院博士課程農学工学総合研究科教授、東海大学大学院非常勤講師を兼任。
カンキツやブルーベリーなどの果樹の品種改良や増殖に関して研究中。また、美味しい家庭果樹の栽培や普及も手がける。著書に、「新版・園芸相談 家庭果樹」、「育てて味わう!まるごとベリー」、「よくわかる栽培12ヶ月 ラズベリー、ブラックベリー」など多数あり。

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