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栽培管理|ラナンキュラスの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
ラナンキュラスの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
ラナンキュラスは、キンポウゲ科の球根植物です。原産地はヨーロッパから中東で、日本では5~6月に一重咲きや花弁が幾重にも重なったたいへんに美しい八重咲きの花を咲かせます。白、赤、ピンク、黄、オレンジ色、紫色に、最近では黄緑色の花も見られるなど花色も豊富で、鉢花や切り花として販売されています。
管理
水やり
鉢植えでは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。高温多湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理する方がよいでしょう。庭植えでは、植えつけ時にたっぷり水を与えたら、その後はよほどカラカラに乾燥する時以外、水やりは不要です。
肥料
球根を花壇に植えるときに、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり100gを土に混ぜます。鉢植えの場合は、同様の肥料を用土1ℓ当たり5g混ぜて、球根を植えつけましょう。
その後は、春になってから、ひと月に2回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を花壇では500倍、鉢植えでは1,000倍に薄めて与えます。
置き場所
日当たりのよい場所で育てます。霜には弱いので、冬の間は霜よけをするか、室内の日なたで育てます。
球根掘り上げ
花が終わったら、花がらを摘み取ります。このとき花茎は残します。5月下旬から6月中旬頃に葉が茶色く枯れてきたら、球根を掘り上げましょう。日本の夏は高温多湿のため、そのまま植えっ放しにすると球根が枯死します。本格的な梅雨が来る前に掘り上げておきます。球根は、適当な大きさに分けて水で洗浄し、十分に乾燥させます。その後は、球根を紙袋に入れて涼しい場所で保存します。
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
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