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栽培管理|ランタナ・カマラの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ランタナ・カマラの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ランタナ・カマラ写真

 ランタナ・カマラは、熱帯から亜熱帯アメリカに分布するクマツヅラ科の植物です。日本では、別名のシチヘンゲ(七変化)と呼ばれています。これは、ランタナ・カマラに花色が変化する特徴があるからです。たとえば、黄色の花がオレンジ色に変る品種や、クリーム色からピンクに変る品種などもあります。  また、ランタナ・カマラは蝶に好まれる植物で、最近流行のバタフライガーデンの植栽に使われるようになりました。

管理

水やり

 鉢植えともに、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。暑さには強い植物ですが、1回水切れさせてしまうと、葉がチリチリに縮れてしまいます。暑い時期は、しっかりと水やりを行ないましょう。

 なお、庭植えの場合は、高温期に葉がしおれるぐらい乾燥する場合には、水やりをします。それ以外は雨水だけでまかなえます。

肥料

 苗を花壇に植えるときに、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜます。鉢植えの場合は、同様の肥料を用土1ℓ当たり5g混ぜて、苗を植えつけましょう。

 開花期間が初夏から秋と長いため、肥料切れを起すことがあります。2週間に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を花壇では500倍に、鉢植えでは1,000倍に薄めて与えるか、2~3カ月に1回、元肥と同じ肥料を同量、株元にばらまいて施しましょう。

置き場所

 ランタナ・カマラは、日当たりがよい場所を好みます。日当たりの悪い場所で管理すると、花数が少なくなったり、花色の変化が悪くなります。また、寒さはやや苦手なので、冬は霜に当てないように室内や軒先で管理しましょう。

冬越し

 ランタナ・カマラは、寒さがやや苦手です。霜が降る地方では、晩秋に霜に当たって枯死する可能性があります。庭植えの場合は、霜が降る前の10~11月頃に草丈の半分ぐらいまで刈り込み、鉢に植え替えて暖かい場所で管理します。植え替え時には水をたっぷり与え、暖かい場所に置きます。その後は春まで、やや乾燥気味に管理しましょう。遅霜の心配がなくなった頃、再び花壇に植えつけましょう。

ふやし方

 ランタナ・カマラをふやすには、初夏に伸びた若い枝を切り取ってさし木します。さし穂の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしておくと、発根が促されます。2~3週間ほどで根が伸び始め、4~5週間ほど経てば、直径9cmのポリポットに植え替えられます。苗が大きくなったら、花壇に植えつけましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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