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栽培管理|リナリアの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

リナリアの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

リナリア写真

 リナリアの別名は、ヒメキンギョソウです。キンギョソウと同じゴマノハグサ科の植物で、4月から5月に、キンギョソウよりも、1~2回小さな花を多数咲かせます。花色は、ピンク、赤紫、青紫、白など。草丈は、30cm程度の矮性種から、60cm程度の高性品種があります。  5月中~下旬には、花が終わり始めます。そこで抜き取って破棄するのではなく、1回短く切り戻すと、2~3週間程度で再び開花をはじめます。

管理

水やり

 鉢植えでは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをします。過湿を嫌うので、やや乾かし気味に管理することが大切です。水をやり過ぎると、突然、枯れることがあります。注意しましょう。

肥料

 花壇に苗を植えつけるときに、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、1m²当たり150gを土に混ぜます。鉢植えの場合は、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を混ぜて苗を植えましょう。

 その後、特に追肥は必要がありません。肥料分が多いと草丈が高くなり、風雨により倒れることがあります。コンパクトに力強く育てるのが、リナリアを美しく、そして長く咲かせるコツです。

置き場所

 リナリアは、日当たりのよい場所を好みます。日当たりの悪い場所で管理すると、ひょろひょろに育ち、花色も褪せてしまいます。

 リナリアは寒さに強いのですが、直接霜に当たると細かい葉が枯れてしまうことがあります。寒冷地や強い霜が降りやすい地域では、鉢栽培にして、軒下などに移動させるのがおすすめです。花壇植えの場合は、霜よけに寒冷紗や不織布などのネットなどをかけて、霜害による葉傷みを防ぎましょう。

ふやし方

 リナリアは、9月下旬から11月上旬までにタネまきでふやすことができます。11月中旬以降にタネをまいても、根が張る前に本格的な寒さに遭い、生育が悪くなりますので注意しましょう。リナリアのタネはとても細かく、くしゃみをすると飛んでしまいます。扱いは慎重に、1カ所にかたまらないように、薄くタネをまきます。

 また、リナリアのタネは好光性種子です。タネまき後は、用土はかけず、軽くタネまき用土の表面を押さえておきましょう。また、タネまき用土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、用土を乾かさないように注意します。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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