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栽培管理|ケマンソウの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

ケマンソウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

ケマンソウ写真

 ケマンソウは、中国や朝鮮半島に自生する、ケシ科コマクサ属の多年草です。ケマンソウという名前は、お寺を飾る装飾品(華鬘)に見立てられてつけられました。別名タイツリソウとも呼ばれます。これは、花のようすが、釣ざおに多数ぶら下がった鯛のように見えることからついたようです。  ケマンソウは、とても個性的な花形をしています。よく観察してみると、ピンクの花弁が2枚あり、さらにその中に白い花弁らしきもの

管理

水やり

 芽が動き始める3月から、地上部が枯れ始める9月下旬までは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。地上部が枯れてきたら、水やりはやや控えめにしましょう。ただし、カラカラに乾かし過ぎないように注意しましょう。

肥料

 元肥として、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m² 当たり150g植えつける場所の土によく混ぜて植えつけます。鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、用土に混ぜて植えつけます。その後は芽が動き出す早春と花後に、同様の肥料を追肥として土の表面にばらまいて施します。

置き場所

 木もれ日の注ぐ場所や、明るい日陰を好む植物ですが、日なたでも生育します。ただし、葉焼けしたり、生育が衰えるので、夏の直射日光や西日は避けましょう。寒さに強い植物です。冬は寒さにしっかり当てて管理します。

花茎切り

 花後は、栄養が取られてしまうので、花茎をできるだけ早く切りましょう。

ふやし方

 株分けや根ざし(根伏せ)でふやすことができます。株分けは、春と秋に行ない、細かく分け過ぎないように注意します。

 根ざしは、春と秋に行ないます。株分けをするとき、同時に根ざしするとよいでしょう。ある程度太い根を3cm前後の長さで切り、肥料分を含まないさし木用培養土にさします。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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