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準備と植え付け|パッションフルーツ【地植え】の育て方

監修 宮崎大学農学部教授 國武 久登

パッションフルーツ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

パッションフルーツ【地植え】写真

パッションフルーツは華やかな香りと清々しい酸味の果実や、時計の文字盤を思わせるきれいな花が特徴の熱帯原産のつる性多年草です。果実は、黒色のタネを含む半透明ゼリー状の黄色い果肉(仮種皮)で満たされ、タネも食べられます。血流をよくする効果があるといわれるβ-カロテンや動脈硬化の予防効果があるといわれるリノール酸を多く含んでおり、健康維持の効果が期待できます。

準備

種類・品種選びのポイント

 パッションフルーツの品種には、果実の色が紫色の系統と黄色の系統、それらの交雑種の3つがあります。日本では、比較的寒さに強い紫色の系統が、主に沖縄県や暖地の無霜地帯で栽培されています。

 熱帯原産の植物ですが、寒さに強い品種を選んで鉢植えにし、冬の管理を適切に行なえば、関東地方以西の平野部でも十分に楽しむことができます。

育て方のコツ

 パッションフルーツは基本的に花がつきやすい植物で、苗を購入した年から果実がつきます。花が咲かないということがあれば、管理の基本を確認してみましょう。

 まず、植えつけは、遅霜の心配がなくなってから行ない、植えつけ直後に寒さで株が傷まないように注意します。植えつけには、水はけと水もちがよく、有機物を多く含んだ用土を使い、日当たりのよい場所に育てることが大切です。

 また、枝葉が大きく展開した後は、チッ素肥料を減らしリン酸分の多い肥料に切り替えることが花をつけやすくするポイントとなります。

植えつけ方

植えつけ

 パッションフルーツは、1~2年生のさし木苗が春から夏にかけて販売されます。緑のカーテンに使う場合には、夏に間に合うよう、なるべく大きく育った苗を選びましょう。

 植えつけ適期は、霜の心配がなくなった4月です。冬越しさせた苗は、この時期を待って植え替えるとよいでしょう。

 庭植えの場合は、日当たりや水はけがよく、強風が吹きつけない場所を選びます。直径、深さとも50cm程度の植え穴を掘り、掘りあげた土5、腐葉土3、赤玉土の小粒2をよく混合します。この混合土の1/3量に、1株あたり300g程度の粒状肥料「マイガーデンベジフル」をよく混合して埋め戻します。次に、ポリポットから苗を取り出し、肥料を加えていない残り2/3の混合土を用いて苗を植えつけます。この際、肥料が根鉢に直接触れないように注意しましょう。

 なお、水はけ悪い場所に植えつける場合は、少し盛り土をするとよいでしょう。また、パッションフルーツは風で揺れると成長が遅れるため、植えつけた苗には支柱を立て、ひもでしっかり固定して誘引します。無霜地帯以外では、冬越しは難しいため、翌年は新しい苗を購入して栽培するとよいでしょう。

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

1963年、福岡県久留米市生まれ。佐賀大学農学部、千葉大学大学院自然科学研究科修了、学術博士(植物育種学)。佐賀県農業試験研究センター研究員、東海大学農学部助教授を経て、現在、宮崎大学農学部応用生物科学科教授(専門は、植物遺伝育種学、果樹園芸学)。宮崎大学大学院博士課程農学工学総合研究科教授、東海大学大学院非常勤講師を兼任。
カンキツやブルーベリーなどの果樹の品種改良や増殖に関して研究中。また、美味しい家庭果樹の栽培や普及も手がける。著書に、「新版・園芸相談 家庭果樹」、「育てて味わう!まるごとベリー」、「よくわかる栽培12ヶ月 ラズベリー、ブラックベリー」など多数あり。

パッションフルーツ【地植え】の育て方のページです。
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