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栽培管理|コリウスの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

コリウスの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

コリウス写真

 コリウスはシソ科の植物で、主に葉の色を楽しむ観葉植物です。葉の色は、緑色、赤、ピンク色、白などの色が、混じり合ったり単色だったりと非常に豊富で、初夏から夏の花壇を美しく演出してくれます。そのほか、子どもの顔ほどもある大きな葉の品種もあります。とても人気のある植物ですが、寒さには弱いので、1年草として栽培されます。  葉色が豊富なので、コリウスだけをつかった寄せ植えや、茎を伸ばしてスタンダー

管理

水やり

 乾いたらたっぷり水をやります。特に高温期は、水分を多く吸い上げるので、毎朝水やりをしないと萎れてしまうことがあります。夏は、こまめな水やりを心がけましょう。寒さには弱いので、晩秋には枯れます。冬越しさせて株を維持する場合は、鉢植えにして室内に取り込み、やや乾燥気味にして春まで管理しましょう。

肥料

 植えつけ時、適量の粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を土に均等に混ぜ込みます。また、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を、2週に1回程度追肥しましょう。コリウスは、一般の草花に比べて生育が旺盛です。しかし、肥料を与え過ぎると、茎葉が軟弱になることがあります。また、葉の色が濃くなり過ぎることもあります。肥料の与え過ぎには注意しましょう。

置き場所

 コリウスは、夏の強い日ざしを嫌い、明るい日陰を好みます。特に、葉に白い斑が入る品種は、日ざしに弱い傾向があるので注意しましょう。ただし、暗い場所では、コリウスの美しい葉色は冴えません。午前中だけ日が当たり、西日は当たらない場所が最も適します。

 イチョウの葉が色づき始める頃、コリウスの成長は緩慢になり、やがて葉が落ち始めます。基本的にコリウスは1年草ですが、冬越しをさせる場合は、葉が落ちる前に、室内の10℃以上の明るい部屋へ移動させて管理します。

ふやし方

 コリウスは、タネまきとさし木でふやすことができます。タネまきは、ヤエザクラが咲き終わった頃からがまき時です。発芽がよいので、多くの苗を得ることができます。サクラがまだ蕾の頃にタネまきすると、発芽不良が多くなります。ただし、タネをとってまいても、親株と同じ斑がでないことがあります。でもどんな色が出るか?楽しみでもありますね。

 お気に入りの葉色のコリウスを見つけたら、さし木でふやし、株を維持するとよいでしょう。さし木は、6月前後が適期です。茎葉を2節ごとに切り揃え、葉を半分に切り取ります。茎の切り口を30分ほど水につけてから、さし木用用土にさします。この時、切り口に植物成長調整剤「ルートン」をまぶしてからさすと、発根が促されます。10日間ほどで根が出始め、20日間ほどで植えつけが可能になります。

 なお、種苗登録されたコリウスの品種は、営利目的の増殖は禁止されていますので注意しましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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