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栽培管理|サギゴケの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

サギゴケの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

サギゴケ写真

 サギゴケは、本州から南に自生する多年草のゴマノハグサ科の植物です。春になると薄紫色や白色、ピンク色の花をたくさん咲かせます。花は、ブルーファンフラワーの花弁を小さくしたような形です。日本の気候に適合するので国内に自生し、田んぼの畔など湿地を好んで生える植物で、ビオトープの素材や、鉢植えなどで観賞する方もふえています。  サギゴケは、その名前からコケの仲間と思われがちですが、ゴマノハグサ科の

管理

水やり

 湿地に生える植物なので、乾燥を嫌います。極端な乾燥させると枯死することがあります。適度に湿り気与えるように管理します。

肥料

 通常は特に肥料を施す必要はないですが、葉色が薄くなったりしたときに、一般の植物の規定量の半量を目安に肥料を施します。肥料は、緩効性化成肥料でも液体肥料でも構いません。緩効性化成肥料の粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、庭植えなら1m²当たり75g、鉢植えなら用土1ℓ当たり3g、株元にばらまいて施します。液体肥料の場合は、「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を花壇では500倍、鉢では1000倍に薄めたものを、2週に1回施します。

置き場所

 日当たりを好みますが、明るい日陰でも育つことができます。ただし、花数や花の美しさを考えると、やはり日なたに植えるのがおすすめです。湿地を好む植物なので、水はけと水もちのよい場所に植えます。鉢植えの場合は、極端に乾燥させないように注意しましょう。

ふやし方

 サギゴケは、主に株分けでふやすことができます。厳しい暑さが和らいで、ヒガンバナが咲くころが、株分けの適期です。絡み合ったほふくしている茎葉をほどきながら、株を分けて植えつけます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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