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栽培管理|サフラン【地植え】の育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

サフラン【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

サフラン【地植え】写真

 サフランは地中海沿岸に自生するアヤメ科の植物です。別名、薬用サフランとも呼ばれ、花サフランと呼ばれているクロッカスとは区別しています。一般の花サフラン(クロッカス)が早春に開花するのに対し、薬用サフラン(サフラン)は、秋に薄紫色の花を咲かせます。花の中には、黄色い雄しべと赤い3本の雌しべがあります。この雌しべを乾燥させると、高価なスパイスで有名なサフランになります。サフランは、花の美しさとスパイ

管理

水やり

 土の表面が乾いたらたっぷりと水をやります。冬期はやや乾燥気味に管理しましょう。

肥料

 花後の11~12月ごろに、粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを表土にパラパラまいて施します。鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、土の表面にばらまいて施します。これらは次の年の生育の為の栄養分を蓄えるための肥料です。肥料分が多過ぎると「軟腐病」が発生することがあるので注意しましょう。特に窒素分が多過ぎると、軟腐病にかかりやすくなります。

置き場所

 日当たりのよい場所を好む植物です。日当たりが悪いと花数が少なくなります。寒さにはとても強いので、冬も屋外で管理できます。ただし、高温多湿が苦手なので、夏暑い地域では、夏前に球根を掘り上げて、涼しい場所で乾かして管理します。晩夏から初秋にかけて、再び球根を植えつけます。

球根掘り上げ

 5月の大型連休前後に葉が枯れ始め、休眠に入ります。寒さにはとても強い植物ですが、高温多湿は苦手です。涼しい地域では通常は3~4年程度植えっぱなしで管理します。

 夏暑い地域では球根を掘り上げて、ネット袋など通気性のよい袋に入れて、涼しい場所で管理するのが無難です。

 鉢植えの場合、鉢が窮屈になると花が小さくなったり、花数が少なくなったりします。植え替えて球根が太るスペースを作ってあげましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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