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栽培管理|しばざくらの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

しばざくらの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

しばざくら写真

 シバザクラは、北アメリカ西部原産の常緑多年草。ハナシノブの仲間で、学名は「フロックス・スプラータ」といいます。「スプラータ」とは、「針形の」という意味で、シバザクラの尖った葉をイメージしています。海外では「スプラータ」と、学名で呼ばれることが多いようです。寒さにとても強い植物で、這って伸びながら広がり、4月~5月には一面を覆うようにピンクや白、藤色などの花を咲かせます。日本各地にシバザクラで一面

管理

水やり

 シバザクラは、ジメジメした環境よりも、乾燥気味を好みます。とくに冬は、乾燥気味に管理します。高温多湿の環境を苦手とするので、高温期の水やりは、夕方、もしくは早朝に行います。

肥料

 肥料は、早春と花後に粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を施します。窒素分の多い肥料を使うと花数が少なくなるので、バランスのよい肥料を使いましょう。

置き場所

 シバザクラは日当たりを好む植物です。日当たりが悪いと株の広がりが悪く、花も少なくなります。数年後には、株がいつの間にかなくなることもあります。寒さにはとても強い植物です。冬は、寒さに十分に当てましょう。

植え替え・切り戻し・目土入れ

 植えつけから数年経つと、シバザクラの根元には、葉がほとんどつかない、棒状になった太い茎が見られるようになります。こうなると、株の中心部がはげたようになり、花つきも悪くなります。こうなったら植え替えるか、茎を切り戻しましょう。

 また、切り戻しと同時に、株元付近の茎が少し埋まる程度に土をかけて押さえておきます。棒状になった茎から根が生えて、株の再生を早めます。

ふやし方

 シバザクラは、さし木でふやすことができます。さし穂として、茎の先端を5~6cmの長さで切り取り、さし芽用土にさします。約20~25日ぐらいで根が出てきます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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