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栽培管理|シラネアオイの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

シラネアオイの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

シラネアオイ写真

 シラネアオイは、本州から北海道にかけての高原などに自生する、日本固有の植物です。シラネアオイ科の1属1科1種で、5~6月に薄い青紫色の花を咲かせます。ただし、これは花弁ではなく、萼に色がついたものです。冬は地上部が枯れて、地下部のみで越冬します。寒さにはとても強い植物ですが、高温多湿の気候は苦手です。栃木県・日光の白根山に多く自生していたことと、アオイの花に似ていたことから、シラネアオイの名前が

管理

水やり

 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。水切れさせると葉先が枯れやすく、美しい葉が台無しになるので、こまめに水やりをしましょう。

 冬は、やや乾燥気味に管理しますが、地上部が枯れてなくなっているので、水やりを忘れないように注意しましょう。

肥料

 植えつけ時に、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g植えつける場所の土によく混ぜて植えつけます。鉢植えでは、用土1ℓ当たり5gの同様の肥料を、用土に混ぜて植えつけます。また、花後に同様の肥料を追肥しましょう。夏と冬は、肥料を控えます。

置き場所

 春と秋は、午前中だけ日が差す場所が理想です。夏は、直射日光を避けて、風通しのよい明るい日陰に置きましょう。冬は地上部が枯れているので、凍らない軒下などで管理します。

ふやし方

 タネまきか株分けでふやすことができます。株分けは、暑い時期を避けて、ヒガンバナが咲くころに行ないます。暑い時期に根に触ると、枯死する原因になります。暖地では、特に注意が必要です。

 株分けは、次年度の開花を考えると、あまり細かく分けない方がよいでしょう。

 タネでふやす場合は、花後に扁平な果実をつけるので、これを秋に採種します。それを、肥料分を含まないタネまき用培養土にすぐまきます。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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