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栽培管理|シロタエギクの育て方
監修 園芸研究家 矢澤秀成
シロタエギクの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
シロタエギクは、地中海沿岸原産のキク科の植物で、漢字で書くと「白妙菊」です。葉や茎には、細かい白い毛がつき、株全体がシルバーに見えることから、花壇や寄せ植えのアクセント素材に多く利用されています。 シロタエギクは寒さに強く、霜や雪に当っても元気に生育するため、花の少ない冬花壇を、明るく輝かせてくれる植物としても重宝します。また、6月頃から花茎が伸び始め、6月中~下旬になると、可愛らしい黄
管理
水やり
庭植えの場合は、苗の植えつけ時にたっぷり水を与えれば、その後の水やりは不要です。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。いずれも多湿を嫌うので、やや乾燥気味に育てましょう。
肥料
苗を花壇に植えるときに、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150gを土に混ぜます。鉢植えの場合は、同様の肥料を用土1ℓ当たり5g混ぜて、苗を植えつけましょう。
花壇植え、鉢植えともに、追肥として2カ月に1回、同様の肥料を株元の土の上にばらまくか、2週間に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を庭植えでは500倍に、鉢植えでは1,000倍に薄めたものを施します。
置き場所
日当たりのよい場所を好む植物です。日陰でも育ちますが、間伸びした姿に育ってしまいます。庭植えも鉢植えも、風通しのよい場所で管理します。
ふやし方
シロタエギクは、さし木でふやすことができます。さし木の時期は、5月中旬から6月下旬、9月下旬から10月下旬です。さし穂を切り取り、切り口を30分程水に浸けてからさし木用土にさすと、4週間ほどで根が動き出します。6週間ほど経ったら、市販の草花用用土を入れた直径9cmのポリポットに植え付けます。さし木をする際に、さし穂の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶしておくと、発根が促されます。
シロタエギクをタネから育てるときは、サクラが咲き終わった4月頃にタネをまきます。双葉が出て、さらに本葉が3枚ほど出てきたら、直径9cmのポリポットに植え替えます。ポットの上から見て、培養土が見えなくなる頃、花壇や鉢に植えつけます。
なお、タネを採種する場合は、一部の花を残して採種用とし、ほかは早めに花茎を切り取って、株を消耗させないようにすることが大切です。
種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。
「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。
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