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栽培管理|フェイジョア【地植え】の育て方

監修 宮崎大学農学部教授 國武 久登

フェイジョア【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

フェイジョア【地植え】写真

フェイジョアは、フトモモ科の亜熱帯性常緑果樹です。原産地は、南アメリカのウルグアイ、パラグアイ、ブラジル南部です。パイナップルグアバとも呼ばれます。 果実にはジャコウ(麝香)のような香りがあり、食味は西洋ナシやグアバのような甘味があります。日本人の嗜好に合った珍しい果樹です。  花は、白の花弁と真っ赤な雄しべのコントラストが美しく、常緑の葉の裏面は銀色をしており、観賞樹としても高い可能性を持

管理

水やり

夏の高温乾燥によっては、果実の生長が止まったり、落果することがあります。晴天が続くときはたっぷり水やりをしましょう。敷きわらなどでマルチングを施して、乾かし過ぎを防ぐことも大切です。

肥料

施肥は年2~3回が基本となり、寒肥とし2月に有機質肥料、または粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1株あたり200g程度を施し、追肥(お礼肥)として11月に粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1株あたり50g程度施すようにします。
しかしながら、もともと旺盛な生長をしめす種類なので、順調に生育しているようであれば、追肥は控えるようにしましょう。また、3月に適量の苦土石灰を、毎年施用するようにしましょう。

仕立て方と剪定

フェイジョアの整枝・剪定は、3~4月に行ないます。1~3年生の樹では、主幹となる枝をまっすぐに伸ばし、そこに枝をバランスよく配置するような仕立て方をします。

 また、新梢の先端を1/3程度切り戻します。樹形ができたあとは、切り返し剪定はあまり行なわず、混み合う枝を間引き、木の内側に光が当たるように側枝を開きます。

 剪定後の切り口、及び傷口のゆ合促進には、殺菌剤「トップジンMペースト」を剪定整枝時の枝の切り口に塗布します。

収穫

収穫

フェイジョアは、10月下旬から11月にかけて収穫期を迎えます。収穫直後の果実は未熟なものが多いので、前述したような追熟を行ってから食べましょう。果皮が緑色で固く、成熟時期がわかりにくいのですが、自然落果したものは適度に成熟しており、すぐにでも食べることができます。

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

1963年、福岡県久留米市生まれ。佐賀大学農学部、千葉大学大学院自然科学研究科修了、学術博士(植物育種学)。佐賀県農業試験研究センター研究員、東海大学農学部助教授を経て、現在、宮崎大学農学部応用生物科学科教授(専門は、植物遺伝育種学、果樹園芸学)。宮崎大学大学院博士課程農学工学総合研究科教授、東海大学大学院非常勤講師を兼任。
カンキツやブルーベリーなどの果樹の品種改良や増殖に関して研究中。また、美味しい家庭果樹の栽培や普及も手がける。著書に、「新版・園芸相談 家庭果樹」、「育てて味わう!まるごとベリー」、「よくわかる栽培12ヶ月 ラズベリー、ブラックベリー」など多数あり。

フェイジョア【地植え】の育て方のページです。
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