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栽培管理|すいせんの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

すいせんの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

すいせん写真

スペインやポルトガル、フランス南部などが原産の、秋植え球根です。日本では、寒い冬の冷えきった景色に、鮮やかな黄色でぬくもりを添えてくれる、冬から早春を代表する花です。世界には60種類以上の原種があり、1万以上の品種がつくり出されています。花色は黄色系が主体。花形には、八重咲きやラッパ咲きなどがあります。

管理

水やり

花壇植えの場合は、秋の定植時から根が張るまでの約1か月間は、乾いたらしっかり水をやります。その後はひどく乾く時以外は特に水やりは必要ありません。但し、鉢植えの場合は、乾いたらたっぷり水をやります。

肥料

元肥として、完熟した堆肥や腐葉土を混ぜて植えつけます。またスイセンは砂質の用土を好みます。花後は、葉色が茶色に変わり始めるまで、お礼肥えとして、6月上中旬までに、粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」、もしくは液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1,000倍液を、ひと月に2~3回程度施し、球根を肥大させます。

置き場所

スイセンは日当たりを好むので、日当たりがよく、水はけのよい場所に植えないと、花がつきにくい傾向にあります。寒さにはとても強い性質があります。冬は寒さに十分に当て、花芽をつくらせることが、よい花を咲かせるポイントです。

開花後の手入れ

花後は、花がらと花茎を取り除き、葉だけにします。葉は絶対に切らないようにします。葉を切り取ると球根が大きくならず、翌年の花が期待できません。葉は、7月上中旬頃に自然に枯れてきます。

ふやし方

スイセンのふやし方には、球根を分ける「分球」とタネまきがあります。通常は、球根を分けてふやします。7月上~中旬に葉が枯れたら、球根を掘り起こします。スイセンの球根は、親球の内部で分球が始まり、新しい球根が3~4個できます。これを手で割って分球し、ふやします。

分球した球根は、大きさによって開花するまでの期間が変わります。充実して肥った球根は、翌年には開花しますが、小さめの球根は、開花まで2年以上かかることがあります。諦めずに管理しましょう。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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