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栽培管理|西洋クモマソウの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

西洋クモマソウの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

西洋クモマソウ写真

 西洋クモマソウ(西洋雲間草)は、ヨーロッパ原産の野生種を品種改良して育成された、ユキノシタ科の植物です。別名、洋種クモマソウとも呼ばれます。日本の北アルプスなどに自生する高山植物のクモマグサ(Saxifraga merkii var. idsuroei)とは異なります。西洋クモマソウの名前は、前出のクモマグサの咲き方に似ていたことと、ヨーロッパ原産の原種を元に育成されていることに由来します。

管理

水やり

 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。過湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理することが栽培のコツです。

肥料

 苗を植えつける時に、元肥として粒状肥料マイガーデン粒状肥料」、マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を、通常の所定量の半分程度の用土1ℓ当たり2.5gほどを、土によく混ぜて植えつけます。開花中は、所定の倍率に希釈した液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を2週間に1回程度施します。

置き場所

 基本的に日当たりのよい場所を好む植物です。ただし、西洋クモマソウは高温多湿が続くと生育が悪くなります。夏は明るい日陰に移動して管理しましょう。さらに隙間を設けて置いたレンガの上に鉢を置くなどして、鉢底を少し浮かせて風通しをよくして管理します。特に、梅雨の時期は過湿環境にならないように気をつけましょう。

ふやし方

 西洋クモマソウは、株分けでふやすことができます。暑さが遠のき、ヒガンバナが咲くころが株分けの時期です。高温多湿を嫌う西洋クモマソウにとって、暑い時期の株分けは非常に厳しく、中には枯死する株も出てきます。株分けは、細かくし過ぎるとその後の生育が緩慢になったりします。大きめに株分けしましょう。植えつける用土は、水はけのよい山野草専用用土などを使います。

監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

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