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栽培管理|タッカの育て方

監修 園芸研究家 矢澤秀成

タッカの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

タッカ写真

 タッカ・シャントリエリは、東南アジア原産のタシロイモ科の植物です。濃い紫色の花はとても奇妙な花姿をしています。その姿から、「バットフラワー」、「デビルフラワー」、「ブラックキャット」などと呼ばれています。猫の大きな耳のような部分は花ではなく、苞葉と呼ばれる部分です。そして、苞葉から垂れ下がる濃い紫色のものが花です。猫のヒゲのように見える、細長いヒモ状の部分は未発達な花茎で、未発達なために花をつけ

管理

水やり

 乾燥を嫌うので、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料

 球根を植えるときに、元肥として粒状肥料「マイガーデン花・野菜用」、「マイガーデン植物全般用」を用土1ℓ当たり5g混ぜましょう。その後は、冬を除いて、月1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を1,000倍に薄めて与えます。

置き場所

 本来は、森の茂みに育つ植物なので、明るい日陰で育てるのがよいでしょう。直射日光が当る場所では、葉が焼けてしまうことがありますので、注意しましょう。

 タッカ・シャントリエリは寒さに弱いので、気温が下がり始める晩秋から春の間は、15℃以上ある暖かい室内で管理します。15℃以上ある場所に置かないと、葉が枯れ始めます。ただし、葉が枯れても根茎は生きている場合があるので、もし葉が枯れても、春まで乾かし気味にし、5℃以上を維持して管理してみましょう。根茎が生きていれば、春に再び芽が伸びて、花を咲かせることができます。葉が枯れても、諦めずに春を待ちましょう。

 なお、乾燥を嫌うので、室内で管理する場合は、エアコンの風が当らない場所を選んで置きましょう。

ふやし方

 株分けは、地中にある根茎を切り分けます。そのとき、分けた根茎に、必ず芽が1つついていることを確認して、切り分けましょう。株分けの時期は、4月下旬にヤエザクラの花が散る頃が適しています。

 また、タッカ・シャントリエリは、タネでもふやすことができます。タネは、30~35℃ぐらいのぬるま湯に1晩浸すと、発芽率が上がります。タッカ・シャントリエリは発芽温度が高く、25℃程度が必要です。まき床の温度管理に気を配りましょう。また、タネは採種後になるべく早くまきましょう。採種後、タネまきが遅くなればなるほど、発芽率は低くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

収穫

 

 
監修 園芸研究家 矢澤秀成

種苗会社にて16年間、野菜と花の研究をしたのち独立。植物園や肥料会社、造園会社などの顧問を歴任。またNHKテレビ「趣味の園芸」、「あさイチ(グリーンスタイル)」などの講師をつとめ、家庭園芸の普及に幅広く活躍する。

「趣味の園芸」(NHK出版)、「園芸入門」(同)、「プリムラの育て方」(同)、農業技術大系等、執筆も数多くある。

タッカの育て方のページです。
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