植物栽培ナビアロエの育て方

監修  広島市植物公園 島田有紀子
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

古くから栽培されるキダチアロエは、「医者いらず」とも呼ばれ、薬用植物として利用されています。暖地であれば戸外で越冬し、冬に長く伸びる緋色の花が一斉に咲き、観光名所となっているところもあります。

アロエ・ベラは、肉厚な葉の中にあるゼリー部分が他種ほど苦くなく、食用として利用されます。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

植え替え時に準備するもの

サボテン・多肉植物の土、ひと回り大きな鉢(株を大きくしたくない場合は同じサイズの鉢)、ピンセットもしくは箸、土入れもしくは移植ゴテ、手袋など

 

栽培中に使用するもの

ジョウロ、遮光資材(遮光ネットやよしずなど。遮光率は種類に合ったものを用意)、ハサミなど

 

栽培管理

管理

置き場所

夏に旺盛に生育します。暑さには強いものの、多湿は苦手なので、風通しのよい場所で管理します。
日当たりを好みますが、種によっては夏の直射日光により葉焼けを起こすことがあるので、半日陰に移すか、遮光をします。
冬は日当たりのよい室内に置き、5℃以上で管理します。

水やり

春から秋まで、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。夏は生育期なので水を欲しがりますが、気温が高い時間帯に与えると湯になるので、早朝または夕方に水やりしましょう。

冬は休眠しているので水やりは控えめにし、用土が十分に乾いてから水やりを行います。目安は2週間から4週間に1回程度です。

用土

水はけのよい土を用います。市販のサボテン・多肉植物用の土を使うと便利ですが、水はけさえよければ草花用培養土でもかまいません。

肥料

植え替え時の用土に元肥としてマイガーデン粒状肥料」、マイガーデン元肥用」を用土に混ぜておきます。早く大きくしたい場合や種類によっては、生育期の5月~7月中旬と9月上中旬に追肥として「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を2週間に1回施すか、もしくはマイガーデン粒状肥料」、マイガーデン植物全般用」を少量施します。

植替え、鉢増し

植え替えや鉢増しができる季節は、栽培カレンダーのとおりですが、最適期は生育期に入り始めた4~6月です。
植え替え前の数日前から水やりを中止して用土を乾かしておき、さらに株を鉢から抜いたあとも数日間放置して乾かしてから植え替えると根を傷めることがありません。

鉢に根がいっぱいに張った場合は、一回り大きな鉢に鉢増ししますが、大きくしたくない場合は、根を適宜カットして整理し、同じ大きさの鉢でコンパクトに仕立ててもよいでしょう。二回り以上大きな鉢への植え替えは、過湿になり、根腐れを招く恐れがあるので、適しません。
順調に生育している場合は植え替える必要はありませんが、種々の種類が寄せ植えされている鉢を入手した場合は、個々の鉢に植え替えた方が管理がしやすく、おすすめです。

ふやし方

株分けやさし芽でふやせます。また、種類によっては葉ざしやタネまきでふやすこともできます。

夏越し、冬越し

夏越し:風通しのよい場所に置き、鉢が込み合わないように配置します。強光に弱い種類には日よけを施し、真夏の直射日光を避けて管理します。いずれの種類も、長雨に当てないようにしましょう。夏型種は高温に強いものの、多湿には弱い点は他の生育型と同じなので、鉢土が過湿にならないよう、水やりは鉢土が乾くのを待って夕方に与えます。

冬越し:冬は休眠します。霜が降りる前に室内に取り込み、よく日の当たる場所で管理します。

 

監修  広島市植物公園 島田有紀子
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

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