植物栽培ナビパキポディウムの育て方

監修  広島市植物公園 島田有紀子
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

キョウチクトウ科であるパキポディウム属は、茎や葉を折ったときにねばねばした液体が出ます。かつて、南アフリカの原住民は、パキポディウムから抽出した毒を矢毒として利用していたとの報告もあります。全種ではありませんが、手入れをする際は、誤ってトゲで刺したりしないように、注意しましょう。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

植え替え時に準備するもの

サボテン・多肉植物の土、ひと回り大きな鉢(株を大きくしたくない場合は同じサイズの鉢)、ピンセットもしくは箸、土入れもしくは移植ゴテ、手袋など

 

栽培中に使用するもの

ジョウロ、遮光資材(遮光ネットやよしずなど。遮光率は種類に合ったものを用意)、ハサミなど

 

栽培管理

管理

置き場所

生育期の春と秋は日当たりと風通しのよい場所で管理し、夏は直射日光により葉焼けを起こすことがあるので、風通しのよい半日陰に移すか、遮光をします。

冬は日当たりのよい室内に置き、5℃以上で管理します。

水やり

生育期の春と秋は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。

生育が衰える夏は、水を多く与えると、蒸れの原因になりますし、根腐れを起こしやすいので控えめにし、10日に1回程度、夕方に軽く水やりを行います。

冬も休眠しているので水やりは控えめにし、用土が十分に乾いてから軽く水やりを行います。目安は2週間から4週間に1回程度です。

用土

水はけのよい土を用います。市販のサボテン・多肉植物用の土を使うと便利ですが、水はけさえよければ草花用培養土でもかまいません。

肥料

植え替え時の用土に元肥として「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を用土に混ぜておきます。早く大きくしたい場合や種類によっては、生育期の4~5月と9月中旬~10月中旬に追肥として「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」を2週間に1回施すか、もしくは「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン植物全般用」を少量施します。

植替え、鉢増し

植え替えや鉢増しができる季節は、栽培カレンダーのとおりですが、最適期は生育期に入り始めた3~4月です。
植え替え前の数日前から水やりを中止して用土を乾かしておき、さらに株を鉢から抜いたあとも数日間放置して乾かしてから植え替えると根を傷めることがありません。

鉢に根がいっぱいに張った場合は、一回り大きな鉢に鉢増ししますが、大きくしたくない場合は、根を適宜カットして整理し、同じ大きさの鉢でコンパクトに仕立ててもよいでしょう。二回り以上大きな鉢への植え替えは、過湿になり、根腐れを招く恐れがあるので、適しません。
順調に生育している場合は植え替える必要はありませんが、種々の種類が寄せ植えされている鉢を入手した場合は、個々の鉢に植え替えた方が管理がしやすく、おすすめです。

ふやし方

株分けやさし芽でふやせます。また、種類によっては葉ざしやタネまきでふやすこともできます。

夏越し、冬越し

夏越し:風通しのよい場所に置き、鉢が込み合わないように配置します。強光に弱い種類には日よけを施し、真夏の直射日光を避けて管理します。いずれの種類も、長雨に当てないようにしましょう。

冬越し:冬は休眠します。霜が降りる前に室内に取り込み、よく日の当たる場所で管理します。

 

監修  広島市植物公園 島田有紀子
広島市植物公園にて、ベゴニアやゼラニウムをはじめ、種々の草花と鉢花を扱う。大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修了。農学博士。科学的な根拠をもとに植物の魅力を最大限に発揮させることを心がける。著書に、「よくわかる栽培12か月木立ち性ベゴニア」(NHK出版)、「ナチュラルガーデンをつくる~宿根草~」(共著・NHK出版)、「園芸入門」(共著・NHK出版)、「球根の開花調節」(共著・農文協)、「農業技術体系」(共著・農文協)など多数。

害虫・病気対策

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パキポディウムで適用のある害虫・病気と対処薬剤

害虫

病気

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