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準備と植え付け|クウシンサイ【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

クウシンサイ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

クウシンサイ【地植え】写真

クウシンサイは、中国南部、東南アジア、インドなどの熱帯アジアを中心として栽培されている、ヒルガオ科のつる性一年生葉菜です。高温多湿下でよく成長し、収穫しても次々にわき芽が伸びてきます。また,さし芽で簡単にふやすことができます。菜類の不足する夏に、中国ではホウレンソウの代用として重宝されています。

準備

作型や品種の特徴

 日本ではエンツアイ、エンサイ、クウシンサイ、ヨウサイなどの野菜名をそのまま品種名として売り出している種苗会社が多く、固有の品種は少ないのが現況です。

 5月にタネまきすれば、10月まで収穫できる家庭菜園向きの野菜で、クセがなく油炒めやゴマ和えなどに向きます。しかし、寒さには弱く、10℃以下では生育が止まり、霜が降りると枯死してしまいます。

育て方のコツ

 ヒルガオ科でサツマイモと同じ仲間ですが,イモはできないのでチッ素を多めに施し、茂り過ぎるぐらいにして構いません。

タネまきと植えつけ

 植えつけ2週間前に苦土石灰を1m²当たり150g植え場所の全面にまき、よく耕します。1週間前に堆肥を1m²当たり2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」1m²当たり200gをまき,土とよく混ぜておきます。

 タネまきは5月中に行ないます。タネは種皮が硬く発芽しにくいので、一昼夜水に浸けて十分に吸水させてからまきます。

 植え場所に、幅60cm、高さ10cmの平うねをつくり、株間30cmで1カ所3粒の点まきにします。また、ポットで育苗してから植えつけることもできます。その場合は、3号(直径9cm)ぐらいのポリポットにタネを3粒ずつまき、本葉が3~4枚程度になったら、植えつけるようにします。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

クウシンサイ【地植え】の育て方のページです。
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