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準備と植え付け|オリーブ【地植え】の育て方

宮崎大学農学部教授 國武 久登

オリーブ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

オリーブ【地植え】写真

オリーブはモクセイ科オリーブ属に分類される常緑の中低木です。起源地は小アジアとされ、古代フェニキア人によってギリシャの島々を経て、地中海全域に広まったとされています。栽培は今から5千年~6千年前といわれ、古い歴史をもつ果樹のひとつです。 5~6月にかけて腋芽部にミルク色の小さな花を咲かせます。1花序に10~30個の小花をつけ、品種によっては、株全体が花で真っ白に見えるものもあります。

準備

種類・品種選びのポイント

 オリーブの品種は、利用目的により3種類あります。‘ルッカ'や‘ネバディロ・ブランコ'などのオイル用品種、‘アスコラノ'や‘カラマタ'などのピクルス用品種、および‘シプレッシーノ'や‘ミッション'などのオイルとピクルスの兼用品種です。品種によって樹勢や果実の大きさも違うので、品種選びはポイントです。

育て方のコツ

 自分の花粉では受精が困難な自家不和合性という特徴を持っています。そこで、必ず違う品種を2本以上植えることが重要です。組み合わせによって受粉のしやすさが違うという報告もありますが、花粉量の多い‘ネバディロ・ブランコ'という品種を片親に選ぶことが多いようです。

植えつけ方

植えつけ

 オリーブは、主に1~2年生のさし木苗が秋と春に販売されています。植えつけ適期は関東地方以西の平野部であれば4~5月、または9~10月です。やや気温が低下する山間地では、春植えがよいでしょう。

 オリーブは日当たりを好み、水はけのよい土壌であればよく育ちます。庭植えの場合、直径、深さとも50cm程度の穴を掘り、掘りあげた土5、腐葉土2、赤玉土小粒3に粒状肥料「マイガーデンベジフル」(1株あたり200g程度)をよく混合します。この作業を2週間前に行ない、適量の苦土石灰も入れておくことがポイントです。

 植えつけの際は、穴を半分から2/3程度まで埋め戻し、苗木の根鉢をくずして、根を広げて苗を据えてから、用土を入れます。必ず浅植えにし、苗木の高さの50cm程度で切り詰め、支柱を立てます。最後に十分に水やりします。

 なお、オリーブは根が浅いので、強風などで倒れやすい特徴があります。しっかりと支柱を添えることが大切で、特に庭植えでは忘れずに支柱を立てましょう。

監修:宮崎大学農学部教授 國武 久登

1963年、福岡県久留米市生まれ。佐賀大学農学部、千葉大学大学院自然科学研究科修了、学術博士(植物育種学)。佐賀県農業試験研究センター研究員、東海大学農学部助教授を経て、現在、宮崎大学農学部応用生物科学科教授(専門は、植物遺伝育種学、果樹園芸学)。宮崎大学大学院博士課程農学工学総合研究科教授、東海大学大学院非常勤講師を兼任。
カンキツやブルーベリーなどの果樹の品種改良や増殖に関して研究中。また、美味しい家庭果樹の栽培や普及も手がける。著書に、「新版・園芸相談 家庭果樹」、「育てて味わう!まるごとベリー」、「よくわかる栽培12ヶ月 ラズベリー、ブラックベリー」など多数あり。

オリーブ【地植え】の育て方のページです。
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