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栽培管理|しゅんぎく【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

しゅんぎく【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

しゅんぎく【地植え】写真

 すき焼きや鍋物野菜の定番、シュンギク。独特の香気と風味は、家族団らんの冬の食卓に欠かせないものです。原産は地中海沿岸地域で、キク科の葉菜です。中国、日本など東アジアでは野菜として利用されていますが、原産地のヨーロッパでは、主に観賞用として栽培されています。越冬した株から開花するシュンギクの花は意外と美しく、まさに「春の菊」といえます。畑で余ったシュンギクをそのまま残しておくと、翌春、美しいシュン

管理

水やり

 乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

間引き・追肥・土寄せ

 1 抜き取り収穫の場合

発芽したら、本葉1~2枚の頃に3cm間隔に間引き、軽く土寄せし、株がぐらつかないようにしましょう。同時に500倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」か「花工場原液」か「ベジフル液肥」を、水代わりに与えます。さらに、本葉5~6枚頃に、同様の肥料を施して土寄せします。

 2 摘み取り収穫の場合

発芽したら3cm間隔に間引き、土寄せをするまでは1 と同じです。本葉3~4枚の頃、6cm間隔に2回目の間引きをし、同様の肥料を追肥します。さらに、本葉5~6枚頃に、15~20cm間隔に3回目の間引きをし、同様の肥料を施して土寄せします。

防寒対策

 シュンギクは、5℃以下になると、生育が急に劣ります。葉が傷みやすいため、晩秋から冬には防寒するとよいでしょう。収穫が大幅にアップします。防寒は、ビニールフィルムや不織布を使ったトンネル栽培にするのが一般的です。

収穫

収穫

 1 抜き取り栽培の場合

草丈が20cm程度に育ってきたら、根から株ごと引き抜いて収穫します。

 2 摘み取り栽培の場合

草丈が25~30cm程度になったら、地際を4~5cm残して手で摘み取り、収穫します。以後、わき芽が伸びてくるので、それを順次収穫できます。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

しゅんぎく【地植え】の育て方のページです。
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