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準備と植え付け|アオキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

アオキを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

アオキ写真

18世紀末のイギリスで、アオキは、常緑で耐寒性があり、スモッグにも強いと評され、広く栽培されていました。プラントハンターとして有名なフォーチュンも「日本の西洋ヒイラギ」と高く評価していたのです。しかし、当時のイギリスには雄株がなく、結実しませんでした。 フォーチュンは、江戸末期にアオキの雄株を入手するために、日本を訪れています。1860年に江戸で購入したアオキは翌年イギリスに届き、人気を博して、

植えつけ方

植えつけ

土質は特に選びませんが、乾燥しすぎない、腐植質を含む肥沃な土壌で、日陰、および午前中だけ日が当たるような場所が適しています。強い日ざしが当たる日なたでも生育しますが、特に乾燥地では葉色が悪くなったり、葉焼けを起こすことがあります。冬の冷乾風で葉が傷むので、北風の当たらない場所を選びます。

小型の品種は鉢植えにすることもできます。日本に自生する植物なので、戸外に置くのが基本的ですが、室内で長期間観賞する場合は、夏は暑く冬は寒い、戸外に準じた環境で育てることが必要です。

植えつけは、まず、根鉢の大きさの2倍の深さ、直径の植え穴を掘り、元肥として粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「マイガーデン元肥用」を1m²当たり240g施します。根鉢を据え、周りに十分に水を注ぎ、棒などでつついて根と植え土をなじませます。ぐらつく場合は支柱をします。

鉢植えの用土は赤玉土小粒と腐葉土を2:1に混合したものを使います。2年に1回程度を目安に植え替えますが、水やりしてもなかなかしみ込まないようになれば、植え替えましょう。

植えつけ、植え替えともに、3〜4月の新芽が伸びる前、もしくは涼しくなる9〜11月に行ないます。これ以外の時期でも作業できますが、新芽の伸びている時期は避けるようにします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

アオキの育て方のページです。
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