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栽培管理|アオキの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

アオキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

アオキ写真

18世紀末のイギリスで、アオキは、常緑で耐寒性があり、スモッグにも強いと評され、広く栽培されていました。プラントハンターとして有名なフォーチュンも「日本の西洋ヒイラギ」と高く評価していたのです。しかし、当時のイギリスには雄株がなく、結実しませんでした。 フォーチュンは、江戸末期にアオキの雄株を入手するために、日本を訪れています。1860年に江戸で購入したアオキは翌年イギリスに届き、人気を博して、

管理

水やり 庭植えでは、真夏に高温乾燥が続くとき以外、水やりは必要ありません。水やりする場合は朝か夕方に、水が土にしみ込むまで、十分に与えます。鉢植えは、夏の高温期には水切れさせないように、充分に与えます。
肥料

寒肥として2〜3月に、粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を1m²当たり150g施します。

剪定 基本的には枯れ枝を切り除く以外に、剪定は不要ですが、剪定してもよく萌芽します。スペースに合わせて株を小さくする場合は、好みの樹形、大きさに仕立て、3〜4月に剪定します。また、下葉が落ちた古くなった株を更新する場合は、地面から20〜30cmの高さで切り戻します。
ふやし方

タネまき、またはさし木でふやします。タネは春先に赤く熟した果実を採取し、果肉を取り除いてまき、タネの大きさの2倍ほどの厚さに覆土をします。秋に発芽するので、その時期まで乾かし過ぎないように管理します。

さし木は、まず、9月に成熟して硬くなった枝を長さ10cmほどで、鋭利な刃物をつかって切ります。葉が大きいので、過度の蒸散を避けるために、半分ぐらいの大きさに切ります。30分ほど水揚げをし、植物成長調整剤「ルートン」を切り口にまぶしてから、赤玉土小粒やさし木用土を満たした鉢や箱にさします。たっぷりと水やりして、日陰に置き、春に鉢上げします。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

アオキの育て方のページです。
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