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準備と植え付け|アザレアの育て方

監修 園芸研究家 倉重祐二

アザレアを育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

アザレア写真

 ツツジ科ツツジ属で、ヤマツツジの仲間のアザレアは、室内観賞用の鉢物として扱われていますが、もともとは日本や中国に分布する、タイワンヤマツツジや日本の園芸品種である‘大紫’や‘白琉球’など、日本の暖地では屋外でも栽培可能なツツジがヨーロッパで改良されたものです。本来の開花期は5月ですが、促成栽培が容易なために、加温して年末から開花させた株が販売されます。  また、夏の時期に株を冷蔵して強制的に

植えつけ方

植えつけ

 寒さに弱いので、鉢植えで育てます。霜が降りなくなった4月以降は戸外へ出し、風通しと日当たりのよい場所で管理します。7月下旬〜9月上旬までは日ざしが強いため葉焼けを起こしやすいので、半日陰に置きます。涼しくなれば再び日なたに置き、11月下旬まで寒さに当てたあとに、玄関先などの暖房をしていない室内に取り込みます。開花中はなるべく涼しい室内で観賞すると、花を長く楽しむことができます。
 販売されているアザレアは、鉢一杯に根が張っていることが多く、また一般家庭での栽培用土としては乾きやすいものが使われていることがあるため、剪定後に植え替えます。根鉢の用土を1/3ほどかき落とし、鹿沼土細粒3、赤玉土細粒3、腐葉土2、酸度未調整のピートモス2の割合で混合した用土で植えつけます。または、市販の山野草用土と草花用培養土(ブルーベリー用培養土)を半量ずつ混合したものに、赤玉土小粒を2〜3割加えた用土を使ってもよいでしょう。株を大きく育てたい場合は一回り大きな鉢に、大きくしたくなければ同じ大きさの鉢に植え替え、たっぷりと水を与えます。適期は株を購入した年は3月下旬〜4月、2年目以降は4月~6月上旬です。剪定と一緒に行なうとよいでしょう。
 葉が黄色くなった、葉が小さくなった、すぐに用土が乾くなどの症状があれば、植え替えが必要です。2年目以降は2〜3年に1回の割合で植え替えればよいでしょう。

監修:園芸研究家 倉重祐二

園芸研究家。千葉大学大学院園芸学研究科修了。赤城自然園(群馬県)を経て、現在は新潟県立植物園に勤務する。日本植物園協会 植物多様性保全委員、新潟県野生生物保護対策委員、魚沼市自然環境保全調査委員会副委員、NHK趣味の園芸講師などをつとめ、園芸の普及に幅広く活躍する。専門はツツジ属の栽培保全や系統進化、花卉園芸文化史。
「日本の植物園における生物多様性保全」(日本植物園協会)、「よくわかる栽培12か月 シャクナゲ」(NHK出版)、「原色日本産ツツジ・シャクナゲ大図譜」(誠文堂新光社)等、論文や執筆も数多くある。

アザレアの育て方のページです。
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