植物栽培ナビだいこん【地植え】の育て方

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

コンテナで栽培するときは

できるだけ深さのあるコンテナと粒子の細かい培養土を選びます。培養土の袋を利用する袋栽培もおすすめ。また、‘ころ愛'、‘おてごろ大根2号'などのミニダイコンの品種を選ぶとよいでしょう。根が長くならない‘聖護院'もコンテナ栽培が可能です。

あらかじめ、用土1ℓ当たり粒状肥料「マイガーデンベジフル」4g をよく混ぜ込んでから、タネまきを行います。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

作型や品種の特徴

作型は、主に春まきと秋まきの2タイプ。秋まきには、青首ダイコンの‘耐病総太り'、‘YRくらま'、‘YR勝太郎'、‘献夏37号'などがあります。春まきには‘おはる'、‘おしん'、‘天宝'、‘YR てんぐ'などがあります。品種名にYRとつくものは、萎黄病に抵抗性があります。 ほか、薬味に便利な辛味ダイコンの‘辛丸'、内部まで緑色や紅色の中国ダイコンもあります。

育て方のコツ

ダイコンの生育適温は17~20℃で、冷涼な環境を好みますが、10℃以下になると花芽分化が起き、根の肥大が停止してしまいます。生育適温に合った時期に栽培するよう、タネまきの時期を逃さないことと、季節に合った品種を選ぶことが大切です。また、ダイコン栽培のキーワードは「深耕・精耕」です。土を深く、丹念に耕すことがよいダイコンをつくるという意味です。

タネまき

ダイコンは直根性のため、直まきにします。花芽分化が起きる気温の前に、根を十分肥大させることが必要なので、タネまき時期を守りましょう。春まきでは4月上旬~5月上旬、秋まきでは8月下旬~9月中旬が適期です。タネまきの2週間前までに、苦土石灰を1m²当たり100~150gをまいてよく耕しておきます。1週間前に、1m²当たり完熟牛ふん堆肥を2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」120gをまき、土を砕くようにしてまんべんなく混ぜ、ふかふかで通気性のよい土をつくるようにします。1週間後、幅60cmの畝を立て、株間30cmをとって、底が平らな缶やビンを土の表面に押しつけて、深さ1cmほどのまき穴をあけます。まき穴1つにつき、4~5粒のタネをまき、覆土をしてたっぷりと水やりしましょう。

覆土した上に、腐葉土やもみ殻をかけておくと、乾きを予防できます。畝全体に不織布を張ってもよいでしょう。

なお、ダイコンを連作し、亀裂褐色変が多発している畑では、堆肥を多めに施し、同時に「石原フロンサイド粉剤」などの土壌殺菌剤を処理することをおすすめします。

 

栽培管理

管理

水やり

タネが発芽するまでは、乾かさないように管理します。発芽後は、乾いたらたっぷりと水やりします. 

間引き・追肥・土寄せ

本葉が1~2枚のころ、生育のよいものを残して1か所につき3本に間引きます。間引いたら、株元に軽く土を寄せておくと、倒れるのを予防できます。続いて本葉3~4枚のときに2本に、本葉6~7枚のときに1本立ちにします。なお、間引き菜は根を摘み取って、お浸しや汁の浮き実として利用できます。本葉が5~6枚になったら、500倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「花工場原液」や「ベジフル液肥」を水やり代わりに施します。以降、2週間に1回、追肥をしましょう。

 

収穫

収穫

青首ダイコンのタイプは、首の太さが6~7cmぐらいになったら収穫できます。タネまきからの日数も目安にできます。早生品種で55~60日、晩生品種で90~100日ぐらいが目安です。

監修  恵泉女学園大学教授 藤田智
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

害虫・病気対策

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病気

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