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準備と植え付け|チンゲンサイ【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

チンゲンサイ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

チンゲンサイ【地植え】写真

 葉のつけ根が、ぷっくりと尻を張ったような姿がユーモラスなチンゲンサイは、今や代表的な中国野菜です。いわゆる中国野菜は、今から30年ほど前あたりから盛んにつくられ始めました。それ以前はなかなか普及が進まず、知名度が低い傾向でした。しかし、クウシンサイ、チンゲンサイなどは、日本の高温多湿の夏でも栽培できるほど耐暑性が強く、栄養豊富で、日本の食文化に馴染みやすかったことから、今や人気野菜のひとつとなり

準備

作型や品種の特徴

 作りやすいのは‘青帝'、‘敦煌'、‘長陽'などの品種や、ミニチンゲンサイの‘シャオパオ'などです。また、チンゲンサイとほぼ同様の方法で育てられる中国野菜には、葉柄の色が異なる(株姿はほぼ同じ)「パクチョイ」があります。

育て方のコツ

 アブラナ科の連作を避け、苦土石灰を多めに施しましょう。また尻(腰)が張る独特の株姿に育てるために、株間をしっかりあけることが重要です。また、早春まきはとう立ちしやすいので、トンネル栽培で温度管理に注意します。

タネまき

 以前にアブラナ科の植物を植えた場所は避けましょう。タネまきの2週間前に、1m²当たり100~150gの苦土石灰を散布してよく耕します。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを散布し、さらによく耕します。幅60cm、高さ10cmの平畝をつくり、条間30cmの間隔をあけて、2条のまき溝をつくります。まき溝は、支柱などを土の表面に深さ1cmほど押しつけてつくりましょう。タネをまき溝に1cm間隔にまき、溝の両脇をつまむようにして覆土します。その後、手で軽く押さえて落ち着かせ、たっぷり水やりします。発芽するまでは乾かさないようにしましょう。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

チンゲンサイ【地植え】の育て方のページです。
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