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栽培管理|なす【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

なす【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

なす【地植え】写真

ナスはインド原産の野菜ですが、「秋ナスは嫁に食わすな」のことわざでも知られるように、日本では古くから栽培され、親しまれてきました。長期間、収穫できるのも魅力的です。

使用するもの

  • ジョウロ
  • 園芸用ハサミ
  • 支柱(本支柱用。長さ210cmぐらいのもの)
  • 追肥用肥料(液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「ベジフル液肥」など)
  • 手グワ
  • 麻ひも、またはビニールタイ

置き場所

風通しのよい日なたを選んで植えつけます。

水やり

植えつけ時から1週間ほどは、土の表面が乾いたらジョウロでたっぷり水やりします。その後は、葉が萎れるほど乾くとき以外、水やりは不要です。水やり回数の目安は以下です。4月〜6月 1〜3日1回、7月〜8月中旬 1〜4日1〜2回

肥料

収穫開始とともに、1週間に1回、500倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」や「ベジフル液肥」を水やり代わりに追肥します。

ナスの花の雌しべと雄しべの長さが、長花柱花(雌しべ>雄しべ)、中花柱花(雌しべ=雄しべ)、短花柱花(雌しべ<雄しべ)の3タイプのどこに属するかチェックする。株の生育状態は、「長花柱花」がよく、次に「中花柱花」。雌しべが雄しべの中に埋もれている「短花柱花」が見られる株は、栄養状態が悪い証拠で、実つきが劣る。

間引き・土寄せ

株周りの土の表面を、手グワなどで軽くほぐしておくとよいでしょう。

 

支柱立て

枝がのびると倒れたり折れたりするので、本支柱を立て、麻ひもなどで茎を誘引しましょう。

わき芽摘み

1番花の下の元気のよいわき芽を2つ残し、それ以外のわき芽はすべてつけ根から摘み取ります。

 

1番花の下の元気のよいわき芽を2つ残し、それ以外のわき芽はすべてつけ根から摘み取る。 

整枝と誘引

主枝と、その下の太い2本のわき芽をのばして枝3本に仕立てる「3本仕立て」が一般的です。

剪定

7月下旬~8月上旬の間に、更新剪定を行ないます。剪定後にのびた枝には再びよい実がつき、おいしい秋ナスになります。
①株全体の枝、それぞれを1/3~1/2の長さに切り詰めます。
②株を中心に半径30cmほどの円周上にスコップをぐるっと土にさし、根を切ります。
③スコップを差し込んだ穴に適量の粒状肥料を施します。

収穫

開花から20~25日目の未熟果を収穫します。実の長さは、中長品種で10cmぐらいを目安に収穫しましょう。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

なす【地植え】の育て方のページです。
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